いい寺★京都・二尊院

今回のいい寺は・・・・・
秋の小倉山二尊院です♪

 

二尊院は小倉山の東麓にある天台宗のお寺です。

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二尊院の本尊は、発遣の釈迦(釈迦如来)と、
来迎の阿弥陀(阿弥陀如来)です。
 
宇治の平等院は、阿弥陀如来が観音菩薩と
普賢菩薩を両脇に携えた阿弥陀三尊でした

ここでは仲良く阿弥陀如来と釈迦如来が

並んでいますね
 
釈迦如来は私たちが人生を歩み始める時に
送りだしてくれると言われています
 
阿弥陀如来は私たちが寿命を全うした時に
お迎えしてくれると言われています。

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二尊院の紅葉は丁度見ごろでした

きれいに色付いたもみじが沢山

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総門からまっすぐに延びる参道は紅葉の名所
として有名で「紅葉の馬場」とよばれています

 

小倉山 
峰のもみじ葉 こころあらば
今ひとたびのみゆき待たなん
                     藤原 忠平
小倉山に藤原定家小倉百人一首を選定した
時雨亭跡があります

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我がものと 秋の梢を思うかな 
小倉の里に家居せしより

                  西行法師
 
人生に落胆した西行法師は、武士の位を捨てて
仏門に入りました
「西行」は阿弥陀如来の浄土が西方にあることから
付けたそうです
出家直後に二尊院の境内に庵を結び出家後の
迷いを歌にして自身と向き合いながら修行をしました
「歌は即ち如来(仏)の真の姿なり、
されば一首詠んでは一体の仏像を彫り上げる思い、
秘密の真言を唱える思いだ」とのことです。

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散りもみじ ここも掃きぬる
二尊院
                高浜 虚子
 
新緑から紅葉と役目を終えた落ち葉を
職員の方が掃いていました

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勅使門を潜ると五色幕が張られた本堂が
見えてきます♪

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境内の紅葉は、幕の色に負けない鮮やかな
色に染まっていました

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本堂に上がって本尊の二尊にお参りする人や
勅使門に向かって紅葉を撮影する人などなど♪

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私だったら中庭でのんびり紅葉を見て過ごしたい

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本堂から見た勅使門と紅葉です
門の外の紅葉も境内に溶け込んで見えます。
 
二尊院は嵯峨天皇の勅願で創建されました
明治維新まで天皇の名代として勅使参詣が
あったそうです

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本堂横の石段を上って行くと湛空上人の廟が
あります。
湛空上人は法然上人の弟子で二尊院を
再興した方です
 
廟の手前を左に行くと藤原定家時雨亭跡へと
続く小道があります
 
廟の右手には、鷹司家、四条家、三条西家、
二条家の墓所や角倉了以のお墓があります
 
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石段の手前には鐘撞き堂があります
古から人々は、この梵鐘を鳴らして浄土にみえる
歌人や墓所の先祖に想いを伝えたのかも
しれません・・・
なんて想像をしてしまいました
 
化野念仏寺にも無縁墓の入口に鐘楼があります。

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梵鐘は400年前に鋳造したもので、平成4年に再鋳
したそうです
今では「しあわせの鐘」といわれ
1.      自分が生かされている幸せを祈願し
2.      生きとし生けるものに感謝し
3.      世界人類の幸せのために
三つ撞いて祈願するそうです
 

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京都のお寺は自然の景観を活かして造られて
いますね
どの季節に訪れても楽しませてくれます

京都の紅葉もあとわずかですね

まだ間に合いますよん

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