京都・相国寺の宗旦狐★

今回のいい寺は・・・・・
相国寺の『宗旦狐』です♪
 
 
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千利休の孫・千宗旦は、祖父が築いた
茶の湯』を継いだ茶人です
千利休が豊臣秀吉との確執で自害した
ことから千宗旦は政治との関係を避けました
 
清貧な生活を常として、侘び寂びを極めることに
専念したそうです。
その姿勢から『乞食宗旦』とも呼ばれました。
 
 
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千宗旦は大徳寺で禅の修行と茶の湯に
明け暮れる日々でした
門外に出る事が極端に少なかったそうです
 
 
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ある日、相国寺に『宗旦狐』が現れました

 

相国寺の森には古狐が住んでいました。
この狐は夜になると、千宗旦に化けて茶会に
現れたそうです
 
相国寺は華やかな室町文化の中心地でした。
時代が過ぎて、侘び寂びを好む茶の湯の文化が
相国寺にも浸透していったのでしょうね。
だから宗旦狐が出たのでしょう。
 
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相国寺山内の慈照院には千宗旦が開いたと
伝えられるお茶室(頤神室)があります。
 
そこへ宗旦狐が平然と現れました
その見事なお点前には、本物の千宗旦も
感じ入ったそうです
 
この茶室には、宗旦狐が狐という事を見破られ、
逃げ去る時に壊したため修理して大きくなった
窓もあります。
特別拝観があったら是非見てみたいですね
 
 
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宗旦狐は茶人以外に修行僧にも化けました
托鉢の列に加わって「ほー、ほー」と唱えながら
都を練り歩き、囲碁もよくしたそうです。
どこに現れる時も堂々とした姿でした。
 
 
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宗旦狐には他にも色々な逸話があるそうです。
実は狐が宗旦に化けている事をみんなは
知っていて、わざと化かされて楽しんだとも
言われています
 
出町の丁子屋豆腐店が経営難に陥った時には、
宗旦狐がお告げを与えて再建の手助けもしました
 
感謝した亭主が、宗旦狐にネズミの天ぷらを
お礼にさしあげました
 
好物を目の前にして、さぁ大変
食べたら神通力を失うことを承知で
「パクリ」と食べてしまい、狐の姿に戻ったところに
猟師が現れて・・・・
あえなく最期をとげたそうです
 
 
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今では、境内に「宗旦稲荷」として祀られて
います。
宗旦狐のお告げで繁盛した店は他にも
あったそうですよー。
 
お稲荷さんのご利益は商売繁盛ですから
お参りすれば宗旦狐のお告げが聞こえて
くるかもしれませんよ~
 
おもしろいですね
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