水上勉の生まれ故郷

今回のいい寺は・・・

水上勉の生まれ故郷です♪

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水上勉が口減らしの為京都に向かう時、汽車に
乗った若狭本郷駅です
大阪「花と緑の博覧会」で出展された「風車の駅」
が移築されて駅舎となっています
かわいい駅舎ですね~~

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本郷村岡田の田園風景です
 
二月の大雪の日に水上勉は菩提寺の和尚と
父に連れられて京都に向かいました
 
駅まで母も見送りについて行ったそうです。
 
「故郷を離れ、母と離れる寂しさ・・・」
見送った後、村に戻る母親の悲しみを
思い、「これ以上悲しめてはいけない」と
水上勉は決心をしたそうです

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集落の手前に石のお地蔵さんが祀られていました
息子の無事を願って一心に手を合わせる母親の
姿を想像しちゃいます
 
貧困のなかで一匹のサバを兄弟5人で食べた
思い出の中で
「母親は一口も食にしなかった」と水上勉は
回想しています。

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雪深い集落 日本海から吹きすさぶ風
水上勉の家には電気も通らず、苦しくて貧しい
生活だったそうです
 
今回、雪の合間の晴れた日に訪れたので
空気が清々しく長閑な集落に見えました

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農家の軒先に干し柿が
渋柿も冷たい空気のなかで成熟してあまーくて
美味しい干し柿になります

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雪が凍って滑らないように
腰の曲がったお婆さんが雪かきをしていました
 
雪国は雪かきや雪下しと大変ですね!

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菩提寺・西安寺は集落の奥にあります。
ここの和尚さんの紹介で相国寺京都の寺へ
弟子入りすることになりました

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人の気配を感じないひっそりとした境内
雨戸が閉まったままの庫裡・・・
今は空寺となって近くの寺が管理しているそうです。
 
華やかな京都の観光寺院とは違い
地方の末寺は小さな寺が多いそうです。
 

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小さなお寺のある小さな集落。
 
昔は生活が苦しくて次男三男は町へ奉公に出たり
職人に弟子入りしたり、寺の小僧になったりして
家計を助けたそうです

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集落を歩いていると各家に米蔵があることに
気がつきました
大事なお米を納める蔵
蔵のある風景ってなんかいいですね
 
水上勉が描いた昔の故郷とはすっかり
様変わりして、立派な屋敷が軒を連ねていました。
 
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除雪車が出動していました。
水上勉の母が歩いて岡田に帰った時代は
春の雪解けを待ちわびていたでしょうね~
 

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レトロな感じのホーローの看板を見つけました
集落が変化するなかで残った昔懐かしい物
 

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こんな看板もありました。
田舎の手作りの食品ですね
丁寧に造られたお母さんの味・・・
そんなイメージをしてしまいました

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水上勉は故郷をテーマにした作品や随筆も
多くあります
作品の舞台となった場所を訪れると
作者の気持ちと一緒になれたり
新しい発見があったり
観光地とは違う味わいがあります♪
 
西安寺の石塔がこの集落の変化を
いつも見てきたのでしょう
水上勉が旅立つ姿も!!

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