若狭・小浜線を歩く♪

今回のいい寺は・・・・
若狭のJR小浜線沿線です♪
 
 
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真冬の日本海は北風と海岸を洗う波の音で
一層の寂しさを感じます
 
水上勉の故郷を通る小浜線は、敦賀から
東舞鶴までの単線です
 
 
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車窓から見える、静まり返った三方五湖
雪に覆われた集落は寂しそうです><
 
 
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夏の若狭は海がキレイなので、沢山の海水浴客で
賑わいます
 
近海で獲れた魚も美味しいので、私も魚を食べに
小浜まで行きますよ~
 
冬の若狭は静かですね
 
 
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大鳥羽駅のホームには、「共命(ぐみょう)の鳥」が
描いてありました。
体は一羽の鳥で、人間の頭を二つ持つ古くインドに
伝わる架空の鳥です
 
この鳥には悲しい話があります・・・
 
沢山の美しい共命の鳥が生息している中で
ひときわ美しい共命の鳥がおりました
 
それぞれに美しいのですが「自分こそが美しい
との思いから喧嘩となり、あるとき一方が
相手を殺してしまえば、自分が最も美しい
共命の鳥になれる」と考えてしまいます
 
そして、言葉巧みに毒を盛り殺害してしまいました
「これで邪魔ものはいなくなった
これで私が一番綺麗な共命の鳥よ」
と喜んでいるのも束の間・・・
 
相手に盛った毒はやがて体全体を廻り毒を盛った
当の本人も悶え苦しみ命を落としてしまいました
 
己の欲から、一つの命のつながりで生きている事を
忘れてしまった共命の鳥
 

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人だってひとりじゃ生きられないですよね!
二人の人間が、ひとつの命をこの世に送りだす
のだから、当たり前なのかもしれませんね

人を蹴落としてでも自分が優位に立とうとする
のってなんだか寂しい気がします

困ったとき、その状況を変えるのって、自分ひとりの
力でも、お金でもなくって、結局は人と人との信頼
以外にないんじゃないかなーって思ったりします。

嫌なことや悲しいことがあったときには誰かに話を
聞いてもらいたいし、幸せは誰かと分かち合いたい
ですしね

日常当たり前に使っているものだって、多くの人の
苦労があって出来上がったのかもしれないし!
そんな事を思いました

 

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水上勉が京都へ旅立った若狭本郷駅
 
鶴舞、福知山、京都とつながる線路です。
 
遠くには若狭富士と呼ばれる青葉山が見えます
麓には西国三十三観音の松尾寺や中山寺があり、
若狭の霊峰として人々の信仰の場となっています

 

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松尾寺の玄関、小浜線松尾寺駅です
この駅のある安岡が「金閣炎上」の主人公・林養賢
父の故郷です。
林養賢は、ここから舞鶴の旧制・中学へ通っていました
 
水上勉も幼い頃、母に連れられて汽車に乗り、
松尾寺にお参りしたそうです
水上勉が林養賢と会った場所も松尾寺でした。

「はなれ瞽女おりん」「若狭」「釈迦浜心中」と
この小浜線沿線が水上文学のヒントとなったのでしょうね。

そして今、この安岡の集落に林養賢母子が
眠っています
 

次は、安岡の集落を訪ねてみます

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