今回のいい町は・・・
NY☆一期一会の茶会です♪
人種のるつぼと言われてきたニューヨーク
最近では、多くの人種や文化がそれぞれ主張して
混じり合っても溶け合わない「サラダボウル」と
言われています。
ニューヨークで触れた本物の日本文化
マンハッタンのビルの一室で道具を揃えて催された
正式な茶会
初めてとは思えないほど堂々とした姿で亭主の
気持ちに応えていました
ご一緒させて頂いた女性はインターナショナル・
シントウ・ファウンデーションのオフィサーの方です。
濃茶を頂いた後は、薄茶が点てられました
茶を点てる茶筅の音が小気味よく軽やかでした
濃茶の練りとはひと味違った雰囲気です
薄茶に合わせて頂くのは干菓子です
二服目のお茶もおいしそうに飲まれる尼僧さん
今日、この日の出会いはかけがえの無いものでした
それは、人だけではなく、道具についても言えることです。
皆さんが薄茶を頂いているうちに、亭主は道具の拝見を
準備します
今日の茶会に招き、お茶を点てるというのはまさに
その時しかありません。
人も道具も一期一会の出会いです
その茶会に招かれた客の為に、亭主は道具を選び
その道具でお茶を点てます
この出会いに感謝して客は亭主に道具の拝見を所望
します。
茶入れを拝見する尼僧さん
井戸、唐津、萩、有田、小鹿田と日本で有名な
陶器は尼僧さんの故郷、朝鮮半島から伝わった
ものが多いです
茶入れを納める仕覆(しふく)の紐に興味を持つ
尼僧さん♪
紐の結び方には色々あります
昔は茶入れに毒を盛られることを防ぐために、他人に
結び方が分からないよう工夫がされていたそうです
茶会はお茶を飲むだけでは終わりません。
この茶会のために用意した道具を拝見し、
亭主の気持ちを知ることができます。
そして、亭主と客の心がいっそう解け合っていきます。
茶会で大切なのは、いかに心が通い合い、
皆さんが楽しむかですよね!
道具の拝見も終わり、ティボさんはリラックスモードに。
二度と会えない時間を名残惜しむように話が続いて
いきました
普段、日本で茶の湯を教える先生と、
ニューヨークで仏教を広める尼僧さん。
活躍の場が違う二人がニューヨークで出会い、
お互いの文化に敬意を表して学ぶ姿。
自身の主張を通すだけではなく、
お互いの文化や宗教を知ることが大切だと
いうことを二人から教えてもらいました
世界がサラダボウルとならないように