今回のいい寺は・・・
築地本願寺です♪
独特な雰囲気がする本堂はタージマハルの
よう・・・
浅草にあった御坊・本願寺別院は江戸の大火
によって焼失してしまい、築地の地へ移りました
時が過ぎ、関東大震災で崩壊した後に新しく
建てられた本堂が、現在の古代インド様式に
なったそうです
古代インド様式の外観とは違って、中は本願寺の
伽藍様式となっています
中央に祀られた本尊・阿弥陀如来は聖徳太子
お手彫りという由緒ある仏様です。
大阪・堺の別院・北御坊から遷されました
海上を埋め立てて築地の地を築いた佃島の
人々も大阪の佃村からの移住者でした。
佃村の名称は、昔この地を訪れた徳川家康が
「漁業も大事だが、人はまず田で働け」と言った
ことからニンベンに田を「佃」としたそうです
佃村の人々は、大阪冬の陣・夏の陣で徳川方に
ついて働きました
その後、江戸時代初期に幕府は城内の台所を
まかなうために佃村の漁師を江戸に呼び寄せ
ました
漁師を佃島に居住させて江戸湾内で漁をする
特権を与えたそうです
漁師は魚を幕府に納め、残りを日本橋で売る
ようになり、江戸の魚河岸が始まりました
ところが、江戸時代に繁栄した日本橋の魚河岸も、
関東大震災で全て焼き尽くされました
その後、現在の築地に卸市場が移されたのが
築地市場の始まりでした
大阪・佃村からはじまった話がめぐりめぐって
築地に魚市場が造られるようになった歴史は
おもしろいですね!
一昨年、期間限定の店舗「カフェ・ド・シンラン」が
本願寺境内に開設されました
浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の名前から!
お店のテーマは
「仏の教えはロハス(環境や健康を優先した生活)」
都市において環境と共生する「自然採光」と「自然空調」
の2つの特徴を持つエコハウス型の店舗でした
十六雑穀のライスとインドカリー
具だくさんでおいしかったです
築地本願寺の本堂も具沢山
大正から昭和初期にかけての職人技が
散りばめられ、芸術の宝庫となっています
扉の上には、蓮の花をデザインしたステンドグラス
鳥や牛、象、獅子など仏教説話に登場する
動物が、堂内のいたるところに棲んでいます。
そして、本堂の入口の頭上には、仏教寺院では
とても珍しいパイプオルガンが置かれていました
昭和45年に仏教伝道協会より寄進されたもので
定期的に演奏会が行われています
パイプオルガンの音が似合うお寺も珍しいですね
境内を見渡すように建つ親鸞聖人
「南無阿弥陀仏」を唱え信じることによって
極楽に往生する至極簡単明瞭な教えです。
私たちは、その導きに感謝して報恩感謝の
念仏の生活を営むことに努めましょう。」
と説いています。
昔からの教えと、新しい考えの融合した先端を
歩むお寺でした。