今回のいい町は・・・
愛宕の山の物語です♪
上野の森の西郷さん♪
幕府方の勝海舟との話し合いにより
江戸城の無血開城へと導きました
その会談をした場所が、芝の愛宕山でした
愛宕山は東京23区の最高峰で標高25.7m
江戸の町が一望できる名所だったそうです
この愛宕山には、徳川家康の命によって祀られた
愛宕神社があります。
江戸時代には「天下取りの神」として知られ、
武家に信仰されていました
熱心な藩士は祭神を地元に分祀したそうです
愛宕神社の由来は、徳川家康の三大危機のひとつ
本能寺の変までさかのぼります
徳川家康は明智光秀の追手から逃げるため、
大阪から命がけで伊賀越えをし、三河へと戻り
ました
その途中、信楽の多羅尾氏の居城で一晩世話
になりました
そして、「あなた様のお顔には近々天下を治められる
相が表れています。どうぞこのご神体を信仰なさりませ」
と、この城に祀られた愛宕大権現のご神体・将軍地蔵を
譲り受けたそうです
実際に小牧長久手、関ヶ原、大阪の陣と徳川家康は
勝ち続けて天下を取りましたね
そこで、「天下取りの神」として世に知れ渡りましたが、
徳川家康自身は、ご神体を防火の鎮守として祀った
そうです
そのおかげで、幕末の江戸が戦火で焦土とならなかった
のかもしれませんね
愛宕神社の急な階段
振り返ると足がすくんでしまいます
この階段は「出世の石段」と呼ばれて
いるそうですよ
三代将軍徳川家光の命を受けた讃岐丸亀藩の
平九郎が、この階段を駆け上がり、梅の枝をとって
来たそうです
その後、平九郎は馬術の名人として名を轟かせ
ました
その他にも桜田門外の変で井伊直弼を討った
水戸藩の浪士が成功の祈願をした話もあります
そんな歴史の舞台に登場した愛宕神社も
時代は過ぎ、江戸の町を見渡した愛宕山を
高層マンションが見下ろすようになりました
今は、6月に行われる千日詣りのホウズキ市が
有名です
社殿内には浜崎あゆみさんが奉納した胡蝶蘭が
飾られていました
彼女はデビュー以来こちらに通っているそうです
成功の祈願に訪れるのでしょうか
平日の静かな境内には雑音が聞こえてきません
のんびりとした時間を過ごせそうです
由緒ある神社を守る宮司さん
早朝の境内を掃き清めて参詣者を迎える
準備をしていました
歴史を見てきた愛宕山は、今は都会の
オアシスのような存在ですね