モン・サン・ミシェル(1)大天使が舞い降りた海の修道院

今回のいい町は・・・
モン・サン・ミシェル(1)大天使が舞い降りた海の修道院です♪
 
 
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かつて「海上のピラミッド」とたたえられた
モン・サン・ミシェルとその湾
 
急峻な岩の上に建つ修道院は10世紀以来
修道院、要塞、監獄と姿を変えながら
今日に至っています
 
 

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パリからバスで4時間!
対岸の町アヴランシュからその姿が見えて
きました
 

 

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に浮かぶ神秘的なモン・サン・ミシェル
 
潮の満ち引きによりその風景は刻々と変わります

 

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干満差が大きいため、かつては満潮時に
孤島となったのですが、今は道路ができ
行き来は自由自在に
 
便利になった代わりに「馬が駆けてくる
ような速度で潮が満ちた」という光景は
もう見られないそうです

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何世紀にもわたり海の中の岩山に増築され続けた
驚異の建築物の頂上には大天使ミカエルの像が
輝いています

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伝説によれば、アヴランシュの司教だった
オベールの夢に、大天使ミカエル(フランス語
でサン・ミシェル)が現われたのは708年
 

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ミカエルは、神の使いとして天と地を往復
すると信じられていました

 

 
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ミカエルは「かの岩山に聖堂を建てよ」と命じました
 
しかしオベールは信じませんでした
 
3度目に現れたとき、オべールの額に触れさらに強く
命じました。
その感触でやっと天使の存在を信じた司教は小堂
建てました
 

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すると陸続きだったモン・サン・ミシェルが
一夜のうちにに沈み孤島になったそうです
 
そのときから、ここは聖地とされました

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250年後にベネディクト会の修道院が置かれた
のをきっかけに、以後修道院と聖堂は増築
崩壊を繰り返しました
 

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ところが14世紀、英仏が百年戦争に突入すると、
修道院は閉鎖され、城塞として利用されるように
なりました

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しかし幸いなことに、干満の差と潮流の激しさ
敵の侵入を阻止し、戦火に見舞われることは
ありませんでした

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満潮時に船が近づいても、干潮になれば、
広大な砂洲の中に船は取り残されるのです

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16世紀には修道院として復活したのですが
18世紀のフランス革命後は監獄に転用され、
「海のバスティーユ」と恐れられました

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修道士が戻ったのは200年後の1966年の
ことでした
 
長い時の流れの中で数奇な運命をたどった
モン・サン・ミシェル

ここに栄光と挫折の歴史が刻まれています

命がけで巡礼に訪れた人々の足跡をたどって
みたいと思います
 

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