今回のいい町は・・・
ロワール(8)シュノンソー城(2)です♪
ロワール渓谷の城は、そのほとんどが王侯貴族が
狩りのために造った別荘でした
フランソワー1世も、その目的でシュノンソー城を
所有しました
そして・・・
後を継いだアンリ2世は親しい女性に城を
渡しました
20歳年上の女性
ディアーヌ・ド・ポワティエです
フランソワ1世に仕えたディアーヌ・ド・ポワティエは
息子・アンリ2世の教育係でした
そして、いつしかアンリ2世と深い関係となり、
アンリ2世の愛情を一身に受けました
ディアーヌ・ド・ポワティエはアンリ2世のよき理解者
でもありました
なんと・・・
二人の関係はアンリ2世が結婚しても続きました
国王アンリ2世のH
王妃カトリーヌのC
二人を表す頭文字のデザインを重ねると・・・・
ディアーヌ・ド・ポワティエの頭文字
「D」が現れます
三人の奇妙な関係は王妃カトリーヌを悩ませました
ディアーヌ・ド・ポワティエ
彼女の地位はゆるぎないものと思われましたが・・・
20歳年下の国王アンリ2世の死によって
あっけなく終焉を迎えてしまいました
ディアーヌ・ド・ポワティエの寝室です
王妃カトリーヌはアンリ2世がディアーヌ・ド・ポワティエへ
贈った品々のリストを作りすべてを返還させました
そして、彼女を城から追い出してしまいます
寝室の暖炉には彼女を見下すように、喪服姿の
王妃カトリーヌの肖像画が掲げてありました
王妃カトリーヌはディアーヌ・ド・ポワティエの
色をことごとく消していきました
ディアーヌ・ド・ポワティエが造った庭園の横に
王妃カトリーヌは新たな庭園を造成しました
ディアーヌはセンスがよく、城や庭のデザインも
手がけたそうですが、カトリーヌにより城と庭園を
つなぐ橋は見事な三階建の建物と生まれ変わりました
一階の廊下は第一次世界大戦中、負傷兵の
治療所として使用されたそうです
カトリーヌが操り人形のような生活から解放
されたとき、残念なことに愛する夫はもう
この世にはいませんでした
ただ、この苦しみや悲しみが、後に彼女が
活躍した原動力になったかもしれませんね
シュノンソー城を美しい城にしたのは
彼女たちの愛憎の歴史だったのでしょうか