今回のいい寺は・・・
鎌倉で一番古い寺・杉本寺です♪
坂東三十三観音霊場の一番・杉本寺です
杉本寺は古く、1300年の歴史があります
本堂には行基、円仁、恵心僧都によって造られた
三体の観音菩薩が祀られています
それぞれの時代に広く教えを説いて崇敬された
三人の僧侶です
ありがたーい観音菩薩様ですね
境内には巡礼の出発地として
多くの方がお参りに来ていました
杉の大木に囲まれ、自然豊かなお寺ですが・・・
鎌倉時代には鎌倉を守る城が山の上にありました
鎌倉幕府が倒れた折に落城して、多くの武士が
討ち死にしたそうです
境内には、戦で亡くなった武士を祀る
五輪塔がありました
敵方によって造られた供養塔です
戦が終われば敵味方の区別はありませんね
武士と仏教の関係は深いです
生と死が隣り合わせの武将にとって
仏教が心のより所となったからでしょう
それが信仰と供養の形で表されています。
坂東の観音霊場巡りの歴史は鎌倉時代に
なってからです。
敵味方を問わない供養や、平和な世の中を願い
西国三十三観音霊場を見聞した源氏方の武士に
よって始められました
本堂と向かい合う場所に小さな歌碑があります
碑の裏表に彫られた対句は明治時代の住職の歌です。
「春潮や 南海補陀落 山の下」
「手をかざし 見けるは秋の 燕かな」
春、観音菩薩の教えは潮騒の音の如く心の奥に
響きます
秋には、子を育てた燕が南へと帰って行きます。
その南の島には、観音菩薩の浄土・補陀落山が
そびえています。
私たちも燕の如く、観音浄土へと行くのでしょうか・・・
観音菩薩は私たちを見守ってくれています
それは、中村久子さんが願った悲母観世音のように
坂東三十三観音霊場は始める寺に決まりはない
そうです。
何番でも、最初に参った所が発願寺、
最後が結願寺だそうです
順番には拘らない巡礼もいいなぁと思いました
今度はどこへお参りしようかな