いい寺「泉涌寺」

今回のいい寺は・・・
真言宗泉涌寺派の総本山御寺(みてら)泉涌寺です♪

前回の七福神巡り泉涌寺の塔頭寺院を巡る行事です☆

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ここは、弘法大師がこの地に庵を結んで法輪寺と名付けたのが
始まりです。
後に月輪大師が大伽藍を営み、境内の一角から清水が涌き出た
事によりお寺の名前が泉涌寺となりました。

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泉涌寺では、四条天皇の御遺言により月輪大師の御廟の近くに
御陵を築いてから、歴代天皇の山稜がこの地に営まれるように
なりました。
皇室の御香華院(菩提所)として篤い信仰を集めているので
御寺(みてら)』と呼称されているそうです
格式がある御寺を中心に七福神巡りが出来て一層のご利益が
ありますねっ♪

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右手前が仏殿で、奥が舎利殿です。
舎利殿は御所の清涼殿を移築したもので、牙舎利(お釈迦様の歯)
を安置しています。
仏殿には運慶作と伝えられている本尊の釈迦、弥陀、弥勒
三尊仏が安置されています☆
過去(弥陀)、現在(釈迦)、未来(弥勒)の三世に渡って人類の
安泰と幸福を守る仏様です
今がよければいい』という考えはダメですよ、先祖(過去)も、
私達(現在)も、次の世代(未来)も幸せでありますようにと
願いなさい、と教えてくれているような気がします

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舎利殿の後ろに御座所、霊明殿、本坊があります。
霊明殿には天智天皇から昭和天皇に至る歴代天皇の尊牌(位牌)
安置されています。

御座所は天皇皇后が来寺した際に休息所として使用するそうです。
平成に入ってからは即位報告(1990年)、在位10年の報告(1999年)、
平安建都1200年記念(1994年)などの際に今上天皇が泉涌寺を
訪れています。

明治初期の廃仏毀釈で神と仏の間に大きな垣根が出来てしまい
ましたが、歴史を学ぶとそんな垣根はなくなっていきますね

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境内に華塚がありました。
泉涌寺の長老(管主)は、華道月輪未生流の家元も務めています。
月輪未生流は開山月輪大師の名前を頂いていますね。

華道は元々本尊に供える華の活け方からきています。
池坊家元も京都・六角堂の住職で、本尊に供える華の活け方が
もととなっているそうです

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泉涌寺の長老は、本年の真言宗各山の代表として
真言宗長者・大阿に就いたそうです。
京都駅のホテルには、天皇陛下御在位20年・
泉涌寺上村長老御修法大阿を祝して、華道月輪未生流の
生け花が飾ってありました
新年を迎えるのに相応しい生け花ですね

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