今回のいい寺は・・・
名古屋徳源寺にある涅槃堂です★
寺院の御堂では、地元に根付いた信仰が行われます。
信仰に『垣根』は無いので、色々な方がお参りに来るそうです
徳源寺は名古屋東区の『徳川美術館』の近くにあります。
御堂には『涅槃に旅立つお釈迦様』が祀られています。
ここは散歩コースになったり、子供の遊び場になったり・・・
近所の方の憩いの場のもなっているようです
涅槃とは、仏の浄土(寂静な世界)の事です。
お釈迦様は入滅(亡くなる)して『涅槃』に旅立たれました。
★生身の人間釈迦は死んだけど、仏としての釈迦は『涅槃』で
生きているので【涅槃に旅立つ】と表現するようです。
『釈迦涅槃像』です。
涅槃に旅立たれた時のお顔です。
ふくよかなお顔でお参りする方を安心させてくれるようです
「お釈迦様のように安らかに旅立てますように・・・」
2月15日が、お釈迦様の命日です
涅槃像の後ろには五百羅漢が祀られています。
色々な大きさの羅漢さんです。
中には女性の羅漢さんもいます。
時が経ってほこりをかぶっていますが、衣の色彩が鮮やかです。
涅槃像の台座に2人のお弟子さんがいます。
左が阿難(あなん)尊者です。
カッコいい人だったそうです。
お釈迦様に付いて身のまわりの御世話をしました。
右が迦葉(かしょう)尊者です。
対照的に年老いてやせこけたお弟子さんです。
この迦葉尊者が、お釈迦様の下で悟りを開いて
跡を継ぎました。
『悟る』とは、お釈迦様の心と一体になる事だそうです。
お釈迦様に付いていながら、阿難尊者にはお釈迦様の心が
伝わりませんでした・・・
やせこけた迦葉尊者より艶のある姿の阿難尊者の方が
知的に見えますが・・・
お釈迦様の台座に対照的なお弟子さんが祀られているのは、
『人は見かけでは判断できません』と教えてくれているようです。
後に、阿難尊者は迦葉尊者の下で悟りを開いたそうです。
境内にはお地蔵さんもいます。
毎年7月24日の『地蔵盆』には多くの参詣者が来ます。
境内には大相撲・名古屋場所の九重部屋・宿舎があります。
地蔵盆でちゃんこが振舞われるので、それ目当ての方も
多いようです