木蓮の花と目連尊者

今回のいい寺は・・・
木蓮と目連尊者です★

DSC_0837.jpg

木蓮の花は大きくて見応えがありますね
は水辺に咲く花ですが、木蓮の花の咲き方は
空中に浮いているように見えますね。

蓮の花のように大きくて白い花が太陽の日差しで一層
鮮やかに見えます♪

梅の花が終わって桜が咲く直前、春の彼岸が見頃の花です。

DSC_0849.jpg

木蓮と同じ呼び名で、お釈迦様の十大弟子の一人に
目連尊者】がいました。
神通力に優れたお弟子さんです。

DSC_0777.jpg

ある時、目連尊者は、亡くなった母がどの世界(六道輪廻)に
いるのかを神通力を使って覗いて見ました。

六道とは 地獄道 畜生道 餓鬼道 修羅道 人間道 天界道
 の六つの道です。
 私達はこの六つの道で生死を繰り返すという教えです。

母のために目連尊者は一生懸命に供養を行いました
当然、心を込めて行ったので母親は当然の如く天界
いるだろうと思いました。

DSC_0779.jpg

しかし、母は戦争と飢餓でやせ細ったアフリカの子供達の
ような姿で餓鬼道に落ちていました。
目連尊者は、何故に母が餓鬼道に落ちたのかお釈迦様
尋ねたそうです

DSC_0856.jpg

お釈迦様の答えは明快でした。
「お母様は、あなたを育てるために、他を省みずに施しを
 行いませんでした。
 あなたは自分の親だけ救われる事を願い、お母様の
 供養だけしかしませんでした。

 餓鬼道とは自分さえ良ければ周りの事は如何でも良い
 という考えです。
 だからあなたのお母様は今、餓鬼の世界にいるのですよ。」

DSCN1169.jpg

諭された目連尊者は、心を改めて、ご縁にかかわらず諸々の霊の
供養を行いました。
そして修行中の僧侶にも施しを行いました。

DSC_0869.jpg

その後、目連尊者のお母さんは天界へと上る事ができました。

この目連尊者の話が、お盆に先祖の供養を行う形となって
今に伝わっています。

春のお彼岸に咲く木蓮の花が、私達に供養のあり方を
説いているみたいです。

この椿の花のように心が美しく輝きますように

カテゴリー: ☆お茶とお花☆   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>