今回のいい寺は・・・
木蓮と目連尊者です★
木蓮の花は大きくて見応えがありますね
蓮は水辺に咲く花ですが、木蓮の花の咲き方は
空中に浮いているように見えますね。
蓮の花のように大きくて白い花が太陽の日差しで一層
鮮やかに見えます♪
梅の花が終わって桜が咲く直前、春の彼岸が見頃の花です。
木蓮と同じ呼び名で、お釈迦様の十大弟子の一人に
【目連尊者】がいました。
神通力に優れたお弟子さんです。
ある時、目連尊者は、亡くなった母がどの世界(六道輪廻)に
いるのかを神通力を使って覗いて見ました。
※六道とは 地獄道 畜生道 餓鬼道 修羅道 人間道 天界道
の六つの道です。
私達はこの六つの道で生死を繰り返すという教えです。
母のために目連尊者は一生懸命に供養を行いました
当然、心を込めて行ったので母親は当然の如く天界に
いるだろうと思いました。
しかし、母は戦争と飢餓でやせ細ったアフリカの子供達の
ような姿で餓鬼道に落ちていました。
目連尊者は、何故に母が餓鬼道に落ちたのかお釈迦様に
尋ねたそうです
お釈迦様の答えは明快でした。
「お母様は、あなたを育てるために、他を省みずに施しを
行いませんでした。
あなたは自分の親だけ救われる事を願い、お母様の
供養だけしかしませんでした。
餓鬼道とは自分さえ良ければ周りの事は如何でも良い
という考えです。
だからあなたのお母様は今、餓鬼の世界にいるのですよ。」
諭された目連尊者は、心を改めて、ご縁にかかわらず諸々の霊の
供養を行いました。
そして修行中の僧侶にも施しを行いました。
その後、目連尊者のお母さんは天界へと上る事ができました。
この目連尊者の話が、お盆に先祖の供養を行う形となって
今に伝わっています。
春のお彼岸に咲く木蓮の花が、私達に供養のあり方を
説いているみたいです。
この椿の花のように心が美しく輝きますように