いい寺★吉野の桜『金峯山寺』

今回のいい寺は・・・
吉野の桜です

ba3ea7b3jpeg

山が春の色に染められていました。
吉水神社一目千本から見た風景です。
吉野の山々の見事な桜ですね。

DSC_1446.jpg

この吉野山から大峯山山上ヶ岳にかけての一帯を
金峯山(きんぷせん)と称して古代より《聖域》とされて
いました

役行者(えんのぎょうじゃ)は、ここを修験道の道場として
修行しました。

その後金剛蔵王大権現を感得して権現の姿を桜に
刻んだそうです。

※真言宗では、護摩供で炎の中に不動明王を達観
 しますね

その姿を刻んだ桜を大峯山山上ヶ岳(大峯山寺)と
吉野山(金峯山寺)に御堂を建てて祀りました。

この御堂が吉野山・金峯山寺となり、桜を御神木と
して吉野山に植樹されてきたそうです。

DSC_1387.jpg

遠くに御堂が見えました。
緑の樹木に囲まれている中で、桜と御堂が輝いて
見えます

いくら伽藍に装飾を凝らしても自然の輝きには
敵いませんね。

DSC_1380.jpg

金峯山寺仁王門です。
粗く積まれた石垣と仁王様の勇ましい姿に修験道
厳しさが伝わってきます
門柱には『金峯山修験本宗』の看板が掲げられて
いました。

DSC_1408.jpg

金峯山寺の中心【蔵王堂】です。
ここには秘仏蔵王大権現』が祀られています
秘仏ですが、身の丈7mもあるそうです

蔵王大権現は・・・
釈迦如来(過去)、千手観音(現在)、弥勒菩薩(未来)の
三尊が神に権現(変化)した姿をしています。

img-411154134-0001.jpg

蔵王大権現はタイの守護神に似ていて、色彩も鮮やかです。
何かしらの繋がりがあるかもしれませんね。
そして、蔵王大権現は踊るように躍動感のある姿をしています

DSC_1399.jpg

身の丈7mの秘仏・・・
その姿は拝観できません。

きっと
「修験道の中で蔵王権現を感得しなさい。
簡単に姿を見るのでは無く蔵王権現を自然の中で感じなさい。」
という事なのでしょう。

DSC_1395.jpg

愛染明王堂です。
愛染明王は、愛欲煩悩が即菩提(仏心)である事を
表している明王です。
私達は、煩悩を自覚すれば解決しようとする心が
生まれます。
これが仏心というのでしょうか。

山中の修験道では、煩悩を持つ暇もないでしょうから
自然に消えていきそうですね

DSC_1415.jpg

大日如来が祀られた多宝塔です。
枝垂桜と調和の取れた風景でした。

桜と言えば、豊臣秀吉『吉野の花見』ですね
金峯山寺の近くにある【吉水神社】を本陣として
花見の宴を数日間に亘って行いました。

これが『醍醐の花見』へとつながっていくのでしょう。

次は吉水神社へ行ってみます

カテゴリー: 奈良 (春)   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>