いい寺★春の徳川美術館

今回のいい寺は・・・
春の徳川美術館です♪

これから徳川美術館の周りは、行楽客で賑やかになります。
徳源寺で桐の花→徳川美術館で牡丹の花
→西本、新明亭、川本で昼食→芳光でお土産
これが名古屋の定番日帰りコースとなっています。

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徳源寺桐の花です。
色をしています。
「女の子が産まれたら桐を植えて、嫁入りの頃に箪笥の材料に…」
と言われるほど桐の成長は早いのです。
切っても根が残っていれば直ぐに芽が出て大木になります。
生命力が強いですね

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桐の生命力にあやかる意味で紋に採用されたのでしょうか。
桐の紋には、花の房の数の違いで五・三桐、五・七桐の
2種類があります。
醍醐寺の紋には、真ん中が7房で左右が5房の五・七桐です。
実際の桐にはもっと沢山の花が付きますね。

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徳源寺から徳川美術館は徒歩で5分ほどです
周辺の道も整備されています。

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徳川園の門を潜ると、見事に咲いた牡丹が目に飛び込んできます。
園内には色々な種類の牡丹が、春を彩るように咲いていました。

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美術館の他に尾張徳川家の書物を所蔵した蓬左(ほうさ)文庫
があります。
蓬左は、蓬莱の宮(熱田神宮)の左の町の意味で名古屋を
示します。
そこで、名古屋城を蓬左城ともいいます。
和風建築の文庫が牡丹園に合っていますね

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大きな花ですね 牡丹は『花王』と呼ばれています。
単色の花も良いですが、濃淡のある牡丹は華やかです。
牡丹はシャクヤクを台木に接ぎ木して育てます。
植えた翌年は、花芽を落として2年目に期待すると良いそうです。
夏に休眠するので葉を落とし、秋に肥沃な土を加える・・・
育てるのも大変ですね!!

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徳川美術館では『桃山・江戸文化展』が行われています。
太平の世の優雅な生活や、花鳥図が極彩色豊かに描かれた
作品がありました。
桃山時代にもこのような華やかな暮らしがあったのでしょうか。
ここには、徳川家の歴史が凝縮された文化財や寄贈された
貴重品が多数あります。
時間を掛けてゆっくり見学すると良いですね♪

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桃山時代の女性です。
着物の帯がとてもシンプルなことに驚きました。
江戸時代になって帯が太くなり、現在のような帯になり始めた
そうです。
きっかけは歌舞伎の流行により、女性らしさを強調するため、
太い帯で華やかな結び方が生まれたと言われているそうです!


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室町時代に描かれた紅白の牡丹です。
昔から牡丹は、日本画の題材によく使われていますね。
それだけ魅力のある花なのでしょう!

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紫の牡丹です。
紫色には、何か不思議な魅力を感じます。

紫は色の位では最高位だそうです。
ローマ皇帝が紫の礼服を使ったのが始まりで「ユダヤの王」と
言われたイエス・キリストはその死に際して紫の衣をまとわされた
そうです。

※カトリック教会では、四旬祭に司祭が紫の帯をまとい、
 受難の日には、イエス像を紫の布で隠します。

日本でも聖徳太子の定めた冠位十二階では、紫は最上位の
大徳の冠の色とされました。

そして紫といえば紫式部ですね。
徳川美術館には、国宝の源氏物語絵巻が収蔵されていて
特別展の折に見ることができます。

京都のイメージカラーも紫です。
Jリーグの京都サンガは「パープル・サンガ」の名称でした。
サンガにはサンスクリット語の『僧』の意味と『山河』の意味があります。

京都は山に囲まれ、桂川、鴨川が市内を流れ、山河の「気」を
頂いている都だそうです。

次は『気』 風水の都について探ってみます♪

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