今回のいい寺は・・・
「庄内川から玉野川へ」です♪
定光寺から春日井市に入ると高蔵寺ニュータウンがあります。
東京の多摩ニュータウン、大阪の千里ニュータウンと同じ頃に
開発された街です。
高蔵寺(こうぞうじ)にある高蔵山(たかくらやま)の麓に
玉野・五社神社があります。
ここの秋祭りでは、鉄砲隊による火縄銃の試し撃ちが
行われます
玉野は、昔から鉄砲と関係のあった地域なのでしょうか?
この高蔵山は航空自衛隊の高蔵寺分屯基地となっています。
高蔵山は弾薬の貯蔵基地となっています
太平洋戦争のときに日本軍が弾薬庫を造り、
朝鮮戦争の折には米軍が使用したそうです。
現在は自衛隊の管轄になっています。
有事の時には、ここから名古屋空港・小牧基地に弾薬を
運ぶそうです
小牧基地は、弾薬輸送のためにC-130輸送機の基地と
なっています。
そこで高蔵基地は、輸送自衛隊の分屯地となっているのですね。
小牧基地のC-130輸送機は、よくニュースに登場します。
自衛隊のPKO活動の隊員輸送やイラク復興支援の為に
空色に塗られた輸送機は、ここから飛び立っているのです。
向こうに空色のC-130輸送機が見えます。
自衛隊の海外派遣は続いているのですね。
玉野町には、禅宗のお寺があります。
定光寺の末寺だそうです。
昔から玉野の菩提寺として信仰の中心となってきました。
寺の名前を『太平禅寺』といいます。
弾薬基地が造られたこの地域の歴史を考えると
お寺の名前に意義深いものがあると思いました。
昔から変わらない平穏無事を願う人々の気持ちが
伝わってきますね!
宗教は時として権力者に上手に使われて戦争の大義となる
事があります
しかし、本来は争いごとを鎮める役目を担っているはずです
定光寺から高蔵寺あたりまで、庄内川のことを地元では
《玉野川》と呼びます。
澄んだ流れの底を覗くと、石が玉のように見えたことから
『玉川』と言われ、そして村の名が『玉野』となり、
『玉川』が《玉野川》となったそうです。
この清流のように皆さんの心が澄んでほしい
これが『太平禅寺』の名前の由来ではないでしょうか!
ここから上流の岐阜県では《玉野川》が【土岐川】になります。
豪族・土岐氏の名前がついていますね。
春日井市の隣、岐阜県多治見市には豪族・土岐氏が
《夢想疎石》を招いて建立した虎渓山・永保寺があります。
今度は、玉野川上流の多治見市を訪ねてみます