今回のいい寺は・・・
「土岐川から多治見へ」です★
玉野川の上流、《土岐川》です。
室町時代に美濃国(岐阜県南部)の守護大名として栄えた
清和源氏の流れを汲む武家・土岐氏の名が土岐川の由縁です。
土岐川が多治見市に入る辺りの岸辺に《虎渓山・永保寺》が
あります。
土岐氏の招きでこの地を訪れた夢想疎石が禅寺を開創した
のが始まりでした。
現代陶芸の基礎を築いた荒川豊蔵、加藤唐九郎は、虎渓山で
《禅》の修行をしたそうです。
二人の陶芸家が、戦国時代から桃山時代に築かれた陶芸の
文化を現代に蘇らせたおかげで《志野》、《織部》、《黄瀬戸》
などの陶器が美濃の地で作られています
右から《志野》、《黄瀬戸》、《鼠志野》の美濃焼です。
土岐川やその支流の山間部では焼物の原料となる粘土が取れ、
山の斜面を利用して登り窯を築くことができます
燃料の薪が地元で調達できたことから、昔から陶器作りが
盛んでした。
戦国時代には織田信長の庇護を受けたそうです。
多治見市街の中心を流れる土岐川です。
多治見市は陶磁器の町として栄えてきました。
8月には世界中から集まった陶磁器作品が展示される
《国際陶磁器フェスティバル美濃》が開催されます
昨年の夏、気温日本一の記録を樹立して有名になった町です
多治見の町には鰻屋さんが多いです♪
歩いていると、いい匂いがあちらこちらから・・・
魚弘さんで《ひつまぶし》を頂きました
香ばしいうなぎでした。
お店には奥田瑛二さんのサインがありました。
映画《長い散歩》の舞台に選んだのが彼の母親の出身地
多治見でした。
この古い町並みを気に入ったのでしょう
鰻屋を出てしばらく散策していると、和カフェを見つけました♪
民芸品も売られています。
陶器の町らしいディスプレイですね。
《ゆず茶》を頂きました
甘くてのどにやさしい味がしました
紅芋きんとんも甘すぎずほんのり甘いくらいでちょうどいいです。
美濃焼だけでなく、色々な種類の器で楽しませてくれます♪
キレイな色の焼物でお茶が頂けるのは嬉しいですね!!
工芸・お茶処《はなしょう》さんです。
多治見の古い町並みにとてもよく似合う和みスポットでした♪
市街地より新緑の山中に入っていくと・・・
夢想疎石が開いた寺院《虎渓山永保寺》があります。
この地を訪れたときに、風景に魅了されて草庵を築いた
そうです。
次は、庭園が素晴らしい虎渓山を散策してみます