イタリア★グッチ家《家族の支え》

今回のいい寺は・・・
イタリア グッチ家《家族の支え》です♪

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GUCCIはイタリアの老舗高級ブランドです
海外セレブはもちろん、日本でも多くの方から愛されていますね。

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グッチの創設者グッチオ・グッチは1922年にフィレンツェ
革製品の店を開きました
当時の革製品は馬のサドルが中心でしたが、革製旅行用鞄を
一流職人に作らせるようになると、フィレンツェを訪れた旅行者
の心をつかみ評判になったそうです

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グッチを世界的ブランドに築き上げたのは、二人の息子アルド
ルドルフォでした。

アルドはGUCCIの二つの(グッチオ・グッチのイニシャル)を
かたどったマークを考え、ブランドの付加価値を高めることに
努めました。

ルドルフォは映画俳優になることを夢見ていましたが、挫折して
しまい、父の救いの手で家業を手伝うことになりました。
そこで、俳優時代の伝を頼って、オードリー・ヘップバーン
ソフィア・ローレンに頼んで顧客になってもらいGUCCIの名を
高めました。

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当初は順調に業績を伸ばしていきましたが、同族経営の中で
考え方の違いや、優劣の関係でお互いに足を引っ張るように
なり、経営権はグッチ家のもとから離れていきました

会社が小さいうちは助け合うことが出来ても、大きくなると
助け合い支えあうことが難しいのでしょうか。
いつの時代でもそのような話がありますね。

ルドルフォは妻に殺され、アルドは息子に裏切られ一族はどん底に
落ちてしまいました。
その中で一筋の光明がさしました
アルドのもう一人の息子ロベルトとその家族がグッチ家を再興しようと
新しいブランド「Hause of Florence ハウス・オブ・フローレンス」を
立ち上げたのです。

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ロベルトにも苦悩がありました。
兄弟の裏切りもありましたが、自分たちが作る製品にグッチの名が
使えない
ということでした

そんな失意のロベルトを支えたのが彼の家族でした。
若い息子たちは新しいブランドを立ち上げて、もう一度父ロベルトと
共にグッチ家の再興を願ったのです
その姿がNHKスペシャル「家族の肖像・失われたブランド」で
取り上げられていました。

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ロベルトを支える家族の中で長女だけがシスターの道に入る
場面が印象的でした。
兄弟からは、「何故一人だけ家族から離れて違う道に行くのか」
と非難を受けていました。

しかし番組の最後にロベルトが娘のいる修道院を訪ねて
娘の懐に抱かれて神に祈る場面で彼女の思いを理解しました。

父を温かく抱きしめる娘。
グッチ家の再興は弟達に任せて、彼女は家族の心の支
なるためにシスターの道を選んだのでしょう

南山大学の司祭も物質的な豊かさの中で、心が疲弊している
現代社会において宗教者のなす役割について述べていました。

多治見修道院のマリア様のように私たちを全身で受け入れて
くれる存在、心のよりどころとなる家族や信仰が必要なのでしょう。

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ローマで出逢ったシスターマリアです
クリスマスイブにバチカン市国サンピエトロ大聖堂
ローマ法王により執り行われる《クリスマスミサ》に
参加したいと思い、色々と調べました

クリスマスミサに参加するには、整理券が必要だという
事は分かったのですが、肝心の管理事務所が見つからず
色々なところへ国際電話をかけました

あるイタリア人の方が電話で事務局の連絡先を教えて
くれました。
巻き舌の英語だったので聞き取るの難しかったです

教わった番号に電話をかけるとシスターマリアが出て、
興奮したのと同時にほっとしたのを覚えています。

詳細をメールで頂き、そこには
「楽しくて、実りの多い旅になりますように!」
そして見ず知らずの私に向かって
「あなたの幸せを祈っていますよ」と書かれていました。

ローマに着き、地図を片手に教わった住所を見つけ彼女に
会えたときは大げさかもしれませんが、感激してしまいました。
「日本からよく一人できましたね。あなたを待っていましたよ!」
と素敵な笑顔で私を迎え、ハグをしてくれたからです

人の温かみってこういうものなのだなと感じることが出来ました。

次は「信仰する人々」について大阪の街に行ってみます

※日本にも宗教の道で生きる事を貫いた女性がいます。
  いい寺《道を貫くこと》はコチラ↓
  e-tera.net/Entry/75/

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