いい寺★大阪《四天王寺》(2)

今回のいい寺は・・・
庶民の寺・四天王寺です♪

ここは聖徳太子が建立した寺院ですが、格式ばった
ところがなく、人々が思い思いにお参りできる雰囲気が
ありました

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中之門から入る参詣者です。
四天王寺には、南大門、東大門、極楽門、中之門、乾門
とたくさんの入口があります。
それぞれの門に歴史や意味があるのでしょう。
中之門の左の建物は、四天王寺中・高等学校です

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聖徳太子をお祀りしている六角堂(天王寺のご廟)です。
聖徳太子は四天王寺を建立するにあたって
四箇院の制》を作りました。

四箇院とは次の四院です。
敬田院・・・仏法修行の道場
施薬院・・・病者に薬を施す場所
療病院・・・病気の者を収容し、病気を癒す場所
悲田院・・・身寄りのない者や年老いた者を収容する場所

ここは修行と施しの実践の場として建てられたのですね。

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中央伽藍の北に六時堂と石舞台がありました。
堂内には薬師如来が祀られています。
手前の石舞台は、日本三大石舞台(住吉神社、厳島神社、
四天王寺)の一つで、聖徳太子の命日には、この舞台で
雅楽が行われます

聖徳太子が四箇院を建てた遺志は、現在、四天王寺学園、
四天王寺病院、四天王寺福祉事業団として受け継がれて
います。
キリスト教の宣教の精神と通じるものがありますね

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六時堂から僧侶が出てきました。
昼夜6回に亘って諸礼賛のお勤めを行い「六時礼賛堂
と呼ばれています
ここが四天王寺の中心道場となっています。

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極楽浄土の庭がある五智光院では・・・
大阪歯科大学解剖体慰霊祭が行われていました。
より良い医師・歯科医師になるために、自分の身体を使って
十分に勉強してください。

という願いを込めて無条件・無報酬で献体された方々に
感謝する慰霊祭です

学生は人体解剖学により知識の習得と同時に責任と自覚
持ち、大きな精神的教育を受けるそうです。
ある宗派の管長から医学生に転職した方が、
初めての人体解剖学の授業で、顔と手にメスを入れるのが
辛かった

人体解剖学を境に、同級生の取り組む顔つきが変わった
と述べていました。

献体という崇高な理念の上に医学が存在しているのでしょうね

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重要文化財の湯屋方丈が、慰霊祭の参詣者の休憩場と
なっていました。
お茶の準備が何気ない心づかいを感じますね。

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湯屋方丈の前庭です。
補陀洛の庭」と名づけられています。
観音菩薩のみえる《補陀洛浄土》をあらわしています

極楽浄土の庭園は、廻りながら教えを学びます
季節の花が咲き乱れるこの庭の美しさから《極楽浄土》へ
往生したような感動があるそうです

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極楽の池に浮かぶ三石は、阿弥陀三尊を表します。
園内を散策すると阿弥陀三尊に招かれて極楽浄土
到達します。

ここの庭は、池泉回遊式庭園になっていました
夏には、キレイなが咲くそうです

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釈迦の滝です。
この流れが二手に分かれて瑠璃の池・極楽の池に注がれます。
その二つの流れを、貪りを表す「水の河」怒りを表す「火の河」
といいます。

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この真ん中の道が極楽の池へと導かれるように続いています。
この道が極楽浄土への道《中道》となります。
貪りも怒りも水に流してあゆみましょう
色々と囚われた物を捨てながらの散策ですね

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火の河」ではすずめが何も知らずに水浴びをしていました。
すずめには、神も仏も教えも関係ないのでしょうね。
本来、生きる智恵は学ばなくても備わっているものなのでしょうね

世の中がもっと平穏であったら、このスズメのように過ごせるでしょうね
教えを学ばなくても自然に助け合い、分かち合うことができれば
どんなに素晴らしいことでしょう

もうしばらく四天王寺の境内を散策してみます

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