今回のいい寺は・・・
大阪の一心寺です♪
大阪冬の陣で徳川家康が本陣を構えたのが茶臼山
でしたね。
その茶臼山に隣接したところに古くて新しいお寺が
ありました
写真は浄土宗・一心寺の山門と仁王様です
ブロンズ製の仁王様は初めて見ました。
現代的で躍動感がありますね
ここはお骨佛の寺・納骨と《おせがき》の寺といわれています。
納骨堂は沢山のお参りで線香の煙が一面に立ち込めていました。
絶え間なくお参りの方が訪れていました
どなたでも、いつでも納骨と先祖の法要をお願いできるそうです。
納骨堂に祀られているのが《お骨佛(おこつぶつ)》です。
納骨された「お骨」約15万~20万体で一体の佛が
造立されます。
約10年に一度、新しい《お骨佛》が祀られるそうです。
右手前が新しい《お骨佛》ですね
亡き人は、三途の川を渡って仏になるそうですが、
この世で仏(お骨佛)になりましたね・・・
子供がおじいさんに教わって線香に火を点けています
堂内の《お骨佛》の造立年と何年に納骨した方のお骨佛で
あるかという案内がありました
どの《お骨佛》が身内の骨の仏様なのかが、分るように
なっています。
本堂内では「おせがき」の法要が行われていました。
「おせがき」とは施餓鬼のことで、亡くなった人が六道の中の
餓鬼道に落ちないように、追善の供養を行うのが「おせがき」の
意味です。
お釈迦様が弟子の目連尊者に諭しました。
『自分さえ良ければ、身内さえ良ければと考えれば
餓鬼道に落ちてしまいますよ。』
お骨は《舎利(シャリ)》といいます。
米粒もシャリといいます。
ご飯は私達の主食ですね。
舎利礼文というお経に「一心頂礼、萬徳円満・・・」と
書いてあります。
「一心に手を合わせて、皆さんの心が一つ(円満)になりますように」
これが、お釈迦様の教えの真髄・コツ(主食)でしょうね。
本堂前には私達の心を乱す邪鬼がいました
「自分だけ、身内だけ」という心を持たないように・・・
境内を出て道を渡ったところに、一心寺三千佛堂が
あります。
どなたでもお参りできます
外から見ても圧倒される黄金の仏様ですね。
手前の仏様は干支を司る十二神将です。
三千佛の祭壇の内側は講堂になっていました。
中央祭壇には、西域の峰々の向こうから現れた大きな
阿弥陀三尊。
ここで、日曜学校や法話、説教が行われています。
お布施(浄財)は、布教(教え)という形でみなさんに
お返ししているのですね。
演芸ホールもありました。
ここは、時代に合わせて積極的に新しいことに挑戦している
お寺ですね!
法然上人と後白河法皇がこの地で「日想観」を修せられて
から、庶民のお寺として歴史を刻んできました。
都会の寺、田舎の寺、大きな寺、小さな寺・・・
いろいろないい寺がありますね!!
※お釈迦様の弟子《目連尊者》についてはコチラ↓
e-tera.net/Entry/91/
※東寺の《邪鬼》についてはコチラ↓
e-tera.net/Entry/104/