今回のいい寺は・・・
スタジオ・ジブリの世界を探しに です
「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」…
日本の各地に、物語の舞台と思える風景があります
そんな場所を探しながらアニメの世界に浸ってみたいと
思います。
大分・佐伯市にあるトトロのバス停です
トトロがいそうな雰囲気がありますね!
サツキとメイが父親の帰りをバス停で待つ場面です。
暗い神社の前のバス停で幼いメイをおんぶしてひとり
待つサツキも心細かったでしょう
最近、防犯のために街灯が道を照らして暗闇が少なく
なりましたが、昔は私たちの生活する空間だけで灯りを
使用していました
薄暗いバス停にトトロが現れたときはワクワクしました
暗くなって自然界の住民トトロのおでかけ時間となったの
でしょう!
夜は自然界が活発に動く時間帯ですね
闇と灯りで自然界と人間の生活圏が分けられていた
のかもしれません。
停留所に現れたヘッドライトの動きが変なバス
ネコバスの登場にも驚きました
トトロはネコバスに乗ってどこへ行ったのでしょう
大分・別府に広がる水田です
その向こうに住宅地が見えます。
私たちには、里山や田舎、漁村、街・・・と生活する環境が
あります。
それぞれに暮らしの中から、環境に合った文化や風習が
生まれました。
今では開発が進み、どこも同じような住宅地となっています。
そして、昔ながらの里山の風景が失われ、文化や風習も
消えてしまいそうです
このような棚田の風景も失われつつありますね。
私たちにとって田畑を失うことは大変なことです
水田は保水池として災害を防ぎ、ここを通る風はとても
涼しいです。
米の収穫後の藁は生活の道具として使われます。
しかし、穀物など日本人の生活に無くてはならないものや
文化も、海外からの影響を受け変化してきています。
春の大分は大麦の収穫期でした
海外から安い穀物が輸入されるなか、田畑がどんどん減って
います。
「海外から安い米が入れば消費者が喜ぶから、自動車を
輸出するためにも米ぐらい・・・」
と言われた時期がありました。
最近は原油高と景気の低迷で自動車の輸出は減り、世界的
食料不足とバイオ燃料の生産のあおりで食料自給率の問題が
表面化して状況は一変しましたね。
しかし、従事者は簡単に変わることはできません・・・
黄金色に輝く大麦畑を見ると、「風の谷のナウシカ」を思い出し
ます。
オームによって蘇ったナウシカが、大麦畑に立つ救世主に
見えた場面です
地球が腐海に飲みこまれていくなかでも、世界の覇権を狙う
国々は戦いをやめませんでした
地球温暖化で環境が悲鳴を上げているのに、利権を優先
する今の社会に似ていますね・・・
この映画には、《森の再生》というテーマが根底にありました。
腐海の森の循環の中で毒素を中和させ、無害の土と水を
作り出し、それを地下にためていました。
ナウシカは自分の城で研究し、腐海の力を知ります。
そして人間の愚かさに気づくのです。
腐海の生き物と争うのではなく、共生の道を選び、それを
皆に伝えようとしたナウシカ・・・
その気持ちが伝わりオームはナウシカを蘇生させるのです。
背を向けるのではなく相手と向かい合い、相手を知ることにより
対立という垣根がなくなるということを教えられました。
鳴子川渓谷に架かる《九重“夢”大吊橋》です。
歩行者専用吊橋としては長さ、高さともに日本一です。
自然の雄大さを肌で感じられる場所でした
橋の上からは遠くに九重連山が
そして目の前と足元には深く入り組んだ鳴子川渓谷の絶景が
望めます
滝を上から眺める事ができました!!
この橋が出来たからこそ、空中から滝を見ることが
出来るのです♪
この夢の大吊橋は2006年に完成しました。
過疎地域ですが町の住民が協力して団結したので沢山の
人が訪れる人気スポットになったそうです
駐車場係りや橋の上の監視員など、町を上げて応援して
いました。
箱物ばかり造って破綻している町が多い中で、南国九州の
過疎地域でスキー場や吊橋を造り成功しています。
町長が決めるのではなく、町の人が一緒になって協力を
しているからこそなのでしょうね!
生産者の顔がわかる農業がしたい。
自分たちが作ったものを直接届けたい。
安全・安心・新鮮な食材を食べてもらいたい。
そんな農家の夢から生まれた農家レストラン《べべんこ》で
豊後牛を頂きました
自家生産の特別栽培米は適度な粘りと高原の温度差から
生まれる独特の甘みがあり、とっても美味しかったです!!
大分名物《とり天》です
崩平山麓の天然水を100%使用するなど、出来る限り地産地消を
行っているそうです
こうして地元の食材で、美味しくいただける世の中が
いつまでも続いてもらいたいですね。
「となりのトトロ」の中で描写される自然の風景は懐かしさを
感じさせるものでしたね。
みなさん、それぞれの故郷を重ね合わせたのでしょう
『懐かしい』と思うということは、それだけ自然が失われて
いるからだと思います。
次は、ありのままの自然 耶馬溪を訪れます