下鴨神社と双葉葵

今回のいい寺は・・・
下鴨神社と双葉葵についてです。

DSC_0698.JPG

徳川家康は、松平郷・松平親を始祖として松平家から
徳川》と姓を変えて、征夷大将軍となりましたが、
家紋は松平親氏の養父・在原重信より伝わる《》を
使用しました。

清和源氏の流れをくむ新田氏の紋は銀杏だそうです。
源氏の末裔を名乗っても《葵の紋》を通したところに
徳川家康の葵に対する思いが感じれられますね!

DSC_0716.jpg

岡崎城で使用した昔の瓦です。
この紋は「立ち葵」といい、本多氏が使用した紋です。

徳川家康は、天下を取ると家来に葵紋の使用を禁じた
そうです
家来の本多氏は、元賀茂神社の神官であったと
伝えられ「立ち葵紋」を使用していました。
徳川家康は、本多忠勝に葵紋を用いないように
求めましたが、「本多家は京都・賀茂神社に仕える
賀茂族の流れをくみ、賀茂の家紋である葵紋を
使用することは当然
」だと言って断ったそうです

4c562eed.jpg

徳川家康岡崎城を居城とした時期は短く、地の利の
良い浜松城を居城として家来が岡崎城を守りました
江戸時代になると、岡崎は譜代大名の領地となり、
最後は本多氏が明治になるまでの120年間を
治めたそうです。
本多氏の使用した文箱です。
本多氏は2つの紋を使用したみたいですね

DSC_0882.jpg

賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)通称・下鴨神社
(しもがもじんじゃ)です。
賀茂別雷神社(上賀茂神社)とともに古代の賀茂氏の
氏神を祀る神社で両社を合わせて《賀茂神社》と
総称されています

境内の自然林は「糺(ただす)の森」と呼ばれ、
東京ドームの3倍の広さだそうです
平安京以前の原生林を残す貴重な森林として
国の史跡に指定されています

DSC_0884.JPG

参道には、国家「君が代」で歌われた《さざれ石》が
ありました。
さざれ石は「小さな石」という意味で、年とともに
成長してやがて岩となると信じられ、神霊が宿る
石だそうです

北京オリンピックでも「君が代」が流れましたね。
表彰台に立つ日本人選手の活躍ぶりに感動させられました。
今後も若い人たちが世界の舞台で活躍してくれる
ことを願いたいですね!!

bf51946b.JPG

本殿前のボンボリには双葉葵が描かれていました。
柔らかな灯りに映し出された上品な双葉葵ですね

DSC_0892.jpg

拝殿の奥が本殿です。
両側に並ぶボンボリが幻想的で、下鴨神社の歴史と
威厳を感じさせます。

DSC_0895.jpg

拝殿の唐破風の飾りにも双葉葵がありました。
双葉葵は葵祭が行われる時期に咲く植物だそうです
葵祭は京都三大祭りのひとつで、昔は祭りといえば葵祭を
さしたそうです。
毎年5月15日に総勢五百数十名の王朝絵巻さながらの
衣装で下鴨・上賀茂神社へ行列が進みます
その時に祭りにかかわるすべての人々が、清浄のしるし
として葵と桂を身につけることから葵祭と呼ばれるように
なりました

DSC_0911.jpg

本殿の鬼瓦には、三つ葉葵が飾られていました。
徳川家の三つ葉葵紋も、元は賀茂神社の紋かもしれませんね。

70569b14.jpg

本殿前には「鴨の社の干支詣で」といって各干支に関係した
神様が祀られていました
自身の干支を司る社に参詣して、絵馬に願いを書き奉納
します
また、下鴨神社は縁結びの神としても有名で、縁結びに
関係したお守りが色々ありました

DSC_0909.jpg

本殿の東には、井上社 別名・御手洗(みたらし)社
あります。
下鴨神社の糺(ただす)の森から湧く水は、ここから
霊水として流れ、御手洗川、奈良の小川となって
鴨川へと注いでいます

土用の丑の日には、社の前の御手洗池で「足つけ神事」が
行われ、夏の風物詩となっています

DSC_0906.jpg

足つけ神事」は平安時代から行われ。貴族たちも恒例に
していたお祭りです。
膝下ぐらいまでの水位の御手洗池(みたらしいけ)に足を
ひたし、水の中をそろそろ歩いて井上社にろうそくを
献じます
そうしてお参りをすると罪、けがれを祓い、疫病にかからず
元気に夏を過ごせるそうです

今は水位が低いのですが、土用の頃には御手洗池に
清水が湧き出るそうです
下鴨神社七不思議のひとつだそうです。
池底から自然に吹き上がる水泡をかたどったのが
みたらし団子」の始まりと伝えられています

DSC_0908.JPG

提灯にも双葉葵が描かれていました
双葉葵のデザインも様々ですね!

DSC_0862.JPG

下鴨神社は平安時代以前から存在する京都で最も
古い神社の一つとして、平成6年に世界文化遺産
登録されました
建物と境内の森、どちらも守られていきますように!

次は、一つの発見から大きな遺跡群となった
佐賀の吉野ヶ里遺跡に行ってみます♪

上賀茂神社(賀茂別雷神社)の観月祭はコチラ↓
  e-tera.net/Entry/355/

※徳川家康生誕の地・岡崎はコチラ↓
 e-tera.net/Entry/156/

カテゴリー: 京都 《歴史》   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>