清水の町と清水次郎長

今回のいい寺は・・・・・
静岡市・清水港です

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平成の大合併清水市静岡市は合併し、清水市の名は
消えて静岡市・清水区となりました
皆さん、これで「清水」の名が消えていくのかと心配したそうです。
そんな折に「次郎長翁を知る会」の会報に勇気付ける文章が
載りました。
 
これは、どの地域にも当てはまると思うので一部を紹介します。
 
文化があれば地名は残る
 
残念ながら、清水という都市名が消えた。
清水という名が忘れられずにずっと残るだろうか・・・・
合併して大静岡市が生まれると、これからの市長は
清水、静岡の両市民の対立感情をなくすために、極力、
清水意識や静岡意識を消そうと努力するだろう。
 
これから50年以上も経つと清水の名は次第に消えていくだろう。
清水の名をずっと残すにはどうしたらよいだろうか。
 
博多は昔、福岡と合併したが、現在でも博多という名前は
はっきり残っている。
 
まず、新幹線の駅は博多駅であり、博多という地域名にも、
博多人形、博多どんたく、博多織などの地域産品名にも
残っている。
私たちは福岡と言うより、博多といった方が親しみがある。
大阪という都市名と同じように、難波という地域名は有名だ。
つまり、しっかりした文化があり、多くの人がその文化に
憧れれば、そこの地域名は永遠に残るはずだ。
 
 
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博多どんたくです。

 

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博多には博多織の文化を体験できる場所があります。

清水の人たちも「清水」という伝統や文化をしっかり
残していくために、清水市にある良い文化や伝統を
後世に伝えていけるよう努力していただきたい
ですね。
その地の良き伝統や文化が残るのは、その地域に
住む人たちの、その地域に対する誇りがそうさせて
いくものだろうと私は思います

市町村合併によるホームタウンの吸収に負けずに
その土地の良さをアピールしていってもらいたいもの
ですね

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今、清水の街を全国に紹介しているのは、皆さんご存じの
ちびまるこちゃん」ですね。
原作者さくらももこの小学生時代の清水を舞台にしています。
昭和50年前後で、清水の街が賑わっていたころです

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そして、清水エスパルス
Jリーグ発足当初から参加して、話題の選手を沢山だしています。
以前は、市内の高校が全国大会の優勝・準優勝の常連校で
有名選手が多く入団しました。
最近は一時期の勢いは無いですが、市民と地元企業の
サポートによって上位をねらって頑張っています

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清水の人物といえば、幕末から明治にかけて清水港
拠点に活躍した清水次郎長が先ずあげられますね
浪曲師・2代目広沢虎造の18番「清水次郎長伝」で
 
旅ゆけば、駿河の国に茶の香り、名代なる東海道、
名所古蹟の多いところ、中に知られる羽衣の松と、
ならんでその名を残す、東海道一の親分は、
清水港の次郎長~
 
と語って一躍有名になりました。
テレビ時代劇で「清水次郎長」が放送されたころは、
多くの観光客が訪れて清水市よりも清水次郎長の方が
有名で、次郎長の清水だったそうです

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港にそそぐ巴川の河口近くに清水次郎長生家があります。
他に菩提寺・梅蔭寺や晩年に営んでいた旅館・広末亭
近くにあります。
生家の中には次郎長の遺品や資料が展示してありました
 
 
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清水次郎長のハマり役といえは、杉良太郎でした。
大江戸捜査網、水戸黄門、遠山金さんと時代劇に
欠かせない役者で人気は抜群でした

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最近ではNHK・木曜時代劇で「次郎長背負い富士」が
放映されました
原作 山本一力「背負い富士」
脚本 ジェームズ三木
主演 次郎長・中村雅俊 おちょう・田中美里
「斬った、張った」の侠客・次郎長より、史実に則った人間・
次郎長
が描かれていました。
杉良太郎、中村雅俊と体格の良い丸みのある役者が主役を
演じ、次郎長はクリーンで包容力のあるイメージがしました。
 

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清水次郎長はミュージカルにもなりました
平成を斬る!舞う。歌う。
髷(まげ)を取って歌あり、タップダンスあり、娯楽と
人情味のある内容で幕末と現在を重ね合わせて、私達が
忘れかけている情や夢を伝えています
 

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今度は、映画になります
 
次郎長三国志
 
泣く子も黙ると謳われた清水港の次郎長一家。
情が厚くて義理堅い次郎長親分を筆頭に、大政、
小政、法印大五郎、桶屋の鬼吉、関東綱五郎、
大野の鶴吉、そして森の石松ら
肩で風切る荒くれたち。
恋女房・お蝶の姿を瞼に抱き、甲州で一大勢力を誇る
黒駒の勝蔵、裏切り者の久六、宿敵・三馬政と一世一代の
闘いを繰り広げる!
 
監督マキノ雅彦は、ご存じ津川雅彦ですね。
監督作品第2弾として選んだのが、叔父マキノ雅弘監督が
生涯で13回監督した代表作「次郎長三国志」でした。
 
もう一度日本の娯楽映画の楽しさを思い出してほしい
と願いを込めて制作したそうです。

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主演 次郎長・中井喜一 おちょう・鈴木京香
富士を背負って「いざ出陣!」
 
因みに次郎長三国志の三国は、駿河遠州三河の国です。
そして、三河・寺津侠客・次郎長を生み、義理人情
渡世人稼業から天下の大親分へと歩んでいく出発点
となりました
三河には寺津の間之助吉良の仁吉乙川での
仇打ち
など次郎長に関係した人物や場所があります。
 
 
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清水次郎長は、無宿者となって旅姿で全国各地を
渡り歩き、腕と度胸を磨いて東海道一の大親分として
明治を迎えました。
そして、山岡鉄舟との出会いにより人生の大転機を
迎え、侠客・次郎長は堅気として、それまでと違う人生
を歩むことになります。
明治以降の清水次郎長を映画やテレビで取り上げる事
が無いので、その姿は知られていませんね。

次郎長翁を知る会」では、清水次郎長の本来の姿を

内外に伝えることを中心に活動しているそうです。
 
そして、活動を通して皆さんの心に清水の名を残そうと
努めています

これから、清水次郎長を通して関係した地域や
人物の歴史を探ってみたいと思います

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