大浜の小さなお堂

今回のいい寺は・・・
大浜の小さなお堂です。
 
寺にはお坊さんが住んでいる寺院もあれば、
地域で管理するお堂もありますね
 
大浜の寺町にも近所の方が、お守りするお堂が
あります
 

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寺町の路地を入った所に薬師堂がありました
額には「妻薬師」と書いてあります
昔、お武家さんが妻の病気平癒を祈願して、
治癒したお礼に薬師如来を祀ったそうです
 

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灯籠を見つけのぞいてみると・・・

 
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中には六体の地蔵菩薩が祀られていました
これは、灯籠でなく六角堂だそうです
小さな小さな六角堂ですねっ

 

以前は称名寺の近くにあって、六角堂の周りを皆さんで
回って踊り念仏をしたそうです。
時宗の開祖・一遍上人は地方を遊行しながら各地で
太鼓や小さな鉦(かね)を鳴らして踊りながら念仏を
唱える「踊り念仏」を広めました
 
踊り念仏ってどんな感じだったのかなー
小さい頃行った「盆踊り」みたいにするのかな
 

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薬師堂の堂内です。
真ん中の厨子に秘仏の薬師如来が祀られていて
左右の日光、月光菩薩、十二神将が如来を守っている
みたいです。
 
厨子の手前の仏様は阿弥陀如来のようです。
薬師如来と阿弥陀如来が同じ場所に祀られるのは珍しい
ですね。
どちらも主役級なのに
 
阿弥陀さんはきっとどこからか頂いてきたのでしょう
近所の方が掃除をされて堂内はきれいで仏具も整って
いました

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隣の御堂には、石造の地蔵菩薩が祀られていました。
手作りの帽子がかぶせてありました。

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地蔵堂の隣は十王堂です。
十王さんはあまり聞きなれない仏様ですね
 
閻魔大王を中心にしたこの世の所業を見極める裁判官
極楽浄土に向かう間に私達は十王さんを巡っていく
そうです
 
 
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ここの十王さんは、みなやさしい顔をしていました
ちなみに閻魔大王が赤い顔をしているのはインド人
だからだそうです
 
木札と筆を持ってる彼は訪れた人の特徴を書き留める
のでしょうか
 

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隣には、米屋さんがありました
昔ながらの商店街は無くなりつつありますよね
 
大正時代の建物ですが、三河震災で倒壊することなく
今でも現役の店となっています
古い町並みが大浜の寺町を引き立てていました

車一台が何とか通れる路地が多くあります
建物や板塀に囲まれた閉ざされた空間は、生活の
においに満ちていて、歩く人を温かく包んでくれて
いる気がしました

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この米屋さんのお婆さんが、お堂のお守をしている
そうです
誰のものと言う事でなく、こうして善意で行う人がいないと
どんな物でも維持できないですね
 
「誰かが行う」は「誰もしない」になってしまいます。
お参りする人、守る人、色々な人が関わってお寺は
成り立つのですね。

 

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狭い敷地に小さなお堂が並んでいました。
変わらない風景をいつまでも守ってもらいたいですね。

 

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大浜にあった大正時代の警察署です
保存する為の工事をおこなっていました
 
形のあるものを残すことによって、市民の心に大浜の歴史を
伝える事が出来ますね
新しい物を造るだけでなく町の歴史を残すことも大切ですね!

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大浜の陣屋の記念碑です
大正時代に撮った写真に旧藩士の方々が刀を持って
写っています。
ひし形の飾りは大浜陣屋の紋です。
この記念碑の上にあるのは、矢を入れる筒です。

 

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旧警察署の建物にも菱形の紋があります。
陣屋の役目を引き継いだ事を表しているのでしょうか
大浜陣屋が無くなってしまった今となっては昔からの
繋がりを示す唯一のものです。

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私のお気に入りの風景です
大浜ではありませんが、とてもきれいな場所だと思います。

子供の頃、父に手を引かれて散歩した川沿いの道です
近くには氷屋さんがあって今でも残っています。
夏には氷屋さんのかき氷が常に冷凍庫にありました

大人になって、こんなに素敵な場所だったんだ・・・
と改めて故郷の良さを実感することができました。

みなさんの故郷はどんなところですかー

 

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