天樹院★消えるもの 残るもの 

今回のいい寺は・・・・・・
消えるもの 残るものです♪
 
大河ドラマ篤姫も佳境に入ってきましたね
目が離せませんね~~!!

篤姫の強い意志で、江戸城が無血開城されました

これから徳川家の家臣は、江戸を離れて駿府藩(静岡)
へ移って行きます
 
 47d63452.jpeg

 

長州藩も廃藩置県を経て山口県となり廃城令によって
天守・櫓などの建物を取り壊しました
 
そして禄(収入)を失った家臣の為に新たな職として
考えた産業が・・・
 
夏ミカンの栽培だったそうです

 

DSC_0537.jpg
 
特産品の夏ミカンはジュースやゼリーに
 
DSC_0702.JPG

お堀の中にあった毛利輝元の銅像です。

関ヶ原の合戦で西軍の大将として、負けた責任を
とって広島から萩に移り隠居しました
長州藩の開府にあたって城下町の整備と
藩経営の安定に腐心したそうです
 
DSC_0497.JPG

萩の特産品、萩焼は毛利輝元が朝鮮人陶芸家に
窯を開かせたのが始まりです

DSC_0797.JPG
 

没後、本邸跡に菩提寺・天樹院を創建して
墓所としました。
唐破風の門が墓所の入口です。
長州藩を築いた要として城内に墓所が造られたのでしょう。
ただ、毛利輝元は長州藩の藩主に就かなかったので歴代
藩主の菩提寺に墓所を造らなかったという話もあります。

 
cb88876d.jpeg
 

時は過ぎ、明治の初めに天樹院は、廃寺となりました
今は、境内跡地に茂った樹木と墓所だけ残っています。
 
 
DSC_0815.JPG
 
廃寺となって無人の場所に無人の料金箱!
なんだか寂しいですね

DSC_0800.JPG
 

墓所へと向かう参道には石灯籠と鳥居・・・
東光寺、大照院と同じですね。
そして、石塔には大照院と同じ「普」の字が
彫ってありました

389f591a.jpeg
 

廃寺となって140年・・・
天樹院は再建されずに今日に至っています。
萩城も再建されていませんね。
存在しない事は寂しいですが、無い事によって
私たちに伝わるものもありますよね。

江戸末期の尊王攘夷、倒幕、王政復古、
明治になって版籍奉還、廃城令、廃仏毀釈etc…
その変化がもたらした今の姿・・・歴史のありのままの
姿を見ることも大切でしょう

42b6fbb2.jpeg
 

当時は、時代の変化の真っただ中で、世の中が
新しい形に変わる時でした。
変わることは、今までの形を捨てることかもしれません。

しかし、ただ全てを捨てるのではなく、残すべきものも
あると思います。
安易に捨ててしまい、失った日本の文化や大切な心が
沢山ありましたから・・・

DSC_0368.JPG

今、世の中は経済危機に見舞われているといいます。
企業は人員やコストの削減に取り組んでいます。
しかし、社員の心まで捨ててしまわないように!!

危機の時こそ「心」が大きな力になると思います

何を捨てるか、会社のトップも政治家もそれを見極める
大事な時だと思います。

DSC_0629.jpg

そして、捨てるだけでなく、築いていくことも忘れない
ようにしなければいけませんね♪

 
 
次は、堀ノ内にある家臣の墓です。
二人の家臣の運命を探ってみます
カテゴリー: 山口・萩   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>