大徳寺 正月の風景

今回のいい寺は・・・
大徳寺の正月風景です♪

 

大徳寺は、千利休、一休和尚、豊臣秀吉、
戦国大名と多くの歴史上の人物と深い関係が
あります。
 
そして、千利休が豊臣秀吉を激怒させた三門の
木像事件など歴史に残る建物も沢山あります。

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千利休の茶の湯を今に伝える三千家
表千家の門です。
この門を潜るお弟子さんは、家元の建物や庭の
ありようを見学して、自身の生活空間に取り入れて
いくなかで洗練を心がけるそうです。
  
 
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歴史と深い関係のある大徳寺!
多くの戦国大名は、ここで禅宗の教義や
茶の湯の文化にふれたのでしょう
「質素で枯淡」
絢爛豪華な桃山文化と対照的な禅の世界は
武士の本質的なところと合致したのかなーなんて
想像してしまいますね~

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松並木が続く参道をテクテク
修行する場なので桜は植えないそうです
豊臣秀吉が帰依した醍醐寺とは対照的ですね
桜の季節が待ち遠しいです

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春と秋の特別拝観で賑わう黄梅院。
私も大好きなお庭のキレイな塔頭寺院です。
 

 
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境内を散策していると山内の和尚さんが
集まってきました
 
 
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仏殿で法要があるようです

静かな境内に鐘の音とお経の声が響き
観光客や参拝者が集まってきました
外から皆さん手を合わせて一緒に拝んでいましたよ。
 
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キリスト教のミサのように、信者が堂内にはいって
参加する事もなく、和尚さんが本尊釈迦如来に
お経を唱えるだけでした。

バチカン市国で参加したクリスマスミサは、
ローマ教皇から直接言葉を頂け、また参列者が
一緒になって祈りをささげるなど、堂内の人の心が
ひとつになったように感じられ、温かい気持ちに
なりました。

言葉がわからなくても、家族や友達や大切な人達を
思い、そして世界が平和になりますように・・・
と祈りをささげることができました。
 

日本のお寺でも、歴史に触れるだけでなく
何か私たちに問いかけるものがあれば
境内でもっと深く味わう事が出来るのにと
感じました。

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日本の宗教を身近に感じることってほとんど無い
ように感じます。
京都を訪れるのも「日常と違う景色を眺めてみたい」
という気持ちから。

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昔の人は生活の中にもっと宗教が根付いて
いたと思います。

自然に左右される生活の中で、天災や飢饉や
疫病がおこり、仏や神の力にすがる事も多かった
でしょう。

そういった信仰や行事を通して、人々の絆が
保たれていたのだと思います。

現代では科学や技術の進歩によって色々なことに
対応ができるようになったことが、宗教を身近に
感じなくなった理由でしょうか・・・

でも、お参りするのには意味があるのだよ
仏の教えは簡単に言ったらこんなことなんだよ
私たちの生活に取り入れたらこんなことが
あるんだよ

と、分かり易く教えてくれる和尚さんがいたら
いいのにな~なんて思うことがあります。

そうしたら、お寺もただの観光地というだけで
なく、身近なものになるような気がします

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