今回のいい寺は・・・
「浅草寺」②です☆
宝蔵門をくぐると本堂の前には境内が広がっています。
右の手洗い場で心と体を清めてからお参りです。
本堂の前に大きな香炉があります。
「体の悪い部分にかけると良い」といわれるので線香の煙を、
おもいっきり・・・頭に浴びせてみました(^^)
そしていよいよ本堂です☆
ここにも提灯です!
見上げてしまいますね~
提灯には「志ん橋」と書かれています。
江戸時代に「新橋」をはさんだ銀座よりの組合と、
向こう河岸の組合に大変いい職人が揃っていたので
両組合で雷門の屋根を葺きました。
それを記念して両組合の真ん中にかかっている橋「しん橋」
という文字を提灯に記して雷門に供えました。
昭和33年に本堂が再建された時に浅草寺との縁に基づいて
改めて「志ん橋」と書かれた赤い提灯が「新橋組合」から
奉納されました。
当時台車に載せた大提灯が大勢の新橋の芸者衆に引かれて
仲見世を進んでいく姿は大変粋なものだったそうです。
新橋の芸者衆が所属する新橋組合は銀座8丁目にあり、
新橋芸者とは銀座の料亭・料理屋のお座敷を彩る芸者さんたちを指します。
毎年初夏に新橋演舞場で「東おどり」を一般にお披露目するそうです。
提灯の底にも龍が彫ってありますね~
龍は水の神様と信じられており、木造建築ばかりの日本では
火事が起きないようにと至る所に龍の絵や彫刻があるようです。
本堂は正式には「観音堂」といいます。
ご本尊は観音様ですが、絶対の秘仏という事でお目にかかる事はできませんでした・・・
左右に書かれているのは、誰でも、どこから来た人でも分け隔てなく救いの手を差し伸べてくださる観音様のご誓願を表す言葉です。
中には確かに観音様がいらっしゃるのですね~!!
御宮殿の前には、脇侍の梵天・帝釈天が奉安されています。
「お前立様」も33年に1度しか拝む事ができません。
今度はいつでしょう??
浅草寺は都内最古の寺で628年に隅田川で漁をしていた
兄弟が発見した観音像を祀るために、地元の豪族が建てました。
645年勝海上人という僧が寺を整備し、観音の夢告により
本尊を秘仏と定めたそうです。
1300年以上も秘仏なのね・・・
ふと天井を見上げると「龍の図」が描かれています。
ドラゴンボールに出てくるみたいな龍ですね~
「金龍山 浅草寺」ですから龍が至る所にいます。
天女の絵もありますね~
天女の絵の下でお参りする人が一心にお祈りするので
「いろいろの願を天人聞き飽きる」などと川柳に詠まれています。
本堂の前には書聯が一対かけてあります。
観音堂の正面階段の右の柱には
「実相は荘厳に非らざれども金碧装いを成す安楽刹」
左側には
「真身は表象を絶すれども雲霞画き出す補陀山」と
書いてあります。
「真理の世界はとても形などに表せないが、
見事に整えられた伽藍や自然の景観の妙、
これこそ仏の浄土(安楽刹)であり、
観音様の世界(補陀洛山)である」
と観音堂の存在意義を教えているそうです。
仏の教えも姿も本来形に表せないけど、
それを自然界や荘厳な伽藍で表現し、
その偉大さを肌で感じて欲しいということなのでしょうかね!