今回のいい寺は・・・
外海からの移民です♪
五島の隠れキリシタンは、遠藤周作の小説
「沈黙」の舞台となった外海(そとめ)からの
移住者でした
江戸時代中頃の五島は、漁業が盛んで
農地は荒れていました
そこで、五島の福江藩はキリシタンの多く住む
大村藩に開拓移民の申し入れをしたそうです
弾圧の厳しい大村藩・外海の人々は、平穏な信仰を
願い新天地へ希望を持って渡って行きましたが・・・
「五島へ、五島へ、皆行きたがる。
五島は優しさ土地までも♪」
と歌っていた外海の人々には
「五島は極楽、見て地獄。」という厳しい現実が
待っていました
福江藩から与えられた地域は、開墾地として
適さない場所でした
人々は、やせ地を開拓しながら、密かに信仰を
続けたそうです
その姿を地元の人々は厳しい目で見ていました
外海の隠れキリシタンが五島の住民に
なるまでには、長い時間が必要でした
信仰も耕作と同じように時間と手間をかけて
大事に育てていくのですね
農耕に活躍した牛は、品種改良をして
美味しい「五島牛」となっています
三井楽の沖に浮かぶ姫島
昔は隠れキリシタンの住む島でした
戦後、住民がブラジルへ移民し、今は無人島に
なっています。
先祖の耕した土地と信仰を守るのは大変ですね
教会の鐘が鳴ると手を休めて、畑の中で
静かに祈りを捧げるそうです
ミレーを思い起こさせます
信仰はかたちだけに宿るものではない
と五島の教会を巡ると気付かされます。
暮らしの中に溶け込んだ信仰が、この地には
生きていると!
私が訪れた島には、平和な夕暮れしかなかった