今回のいい寺は・・・
京都・化野念仏寺の灯りです♪
お盆休みが終わりましたね
皆さんは故郷に帰ってお墓参りをされましたか?
お盆のお墓には、真っ赤なホオズキが飾られますね
昔、奉公に出た人やお嫁さんは、正月と盆月の16日に
里に帰ることができました
この休暇を「藪入り」といったそうです
地獄でも閻魔さんや鬼の「藪入り」があって、その間は
地獄の釜の蓋が開くそうですよ
蓋が開くのがお盆の時期で、その期間には地獄も
極楽もなく先祖がこの世に帰ってくるそうですよ~
お盆に蓋が開くといっても地方によって新盆、旧盆、
地蔵盆と時期も様々です。
大分の国東半島では、節分の日に岩戸が開いて
先祖が鬼となって帰ってくると聞きました。
そういえばホオズキを「鬼灯」と書きますね
先祖がこの世に向かうときに、真っ赤なホオズキの
実が闇夜を照らす「灯り」の役目をするのでしょうか
考えているうちに、ホオズキの形が提灯に
見えてきました
迎火、提灯、送り火とお盆には「灯り」が必要
ですね!
8月24日には京都・化野(あだしの)の念仏寺で
地蔵盆の千灯供養が行われます
境内に集められた無縁仏のお墓に「灯り」のお供えを
します
嵯峨野の夜道は暗いのですが、念仏寺に向かう
途中に提灯が置かれていて、足元を照らして
くれます
店先にも
嵯峨野の提灯の形は独特で面白いですね
化野の地は昔、亡くなった方を自然のままに葬る
風葬の地でした
風葬の仏さんは、長い年月の間に無縁仏となり
無縁墓が至るところにあったそうです。
そこで、明治時代になって無縁墓を集めて念仏寺で
一緒に供養されるようになったそうです
当日は、境内に祀られた無縁の仏さんに御縁の有る、
無しに関係なく手を合わせ
境内には和尚さんが唱える念仏が響きます
お地蔵さんにお参りしたり
先祖供養の塔婆に戒名を入れてもらいます
小雨の千灯供養は出足も少なくて、境内の雰囲気に
浸りながら静かに手を合わせることができましたよ
先祖の供養をするお盆に無縁仏サンにも手を合わせる。
みんなみんな安らかにと!
自分のこと以外にも目を向けられるそんな心の余裕を
持ちたいですね
※楽しい子供たちが主役の地蔵盆はコチラ↓
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