今回のいい町は・・・
モリモト☆ニューヨークの文化と日本食 です♪
ニューヨークの街を歩いていると日本食のお店が
次から次へと目に飛び込んできます
健康ブームなどを背景に日本食レストランが増え、
hamachiやwasabiといった言葉が通じるほど
アメリカ人にとっても日本食は身近な存在に
なりつつあります
スーパーマーケットの食品売り場で見かけたスシバー
目の前でオシャレなお寿司が握られて出てきます
昔は見向きもされなかった日本の寿司ですが、
日本からアメリカへ渡り、アメリカの文化とうまく融合
しながら、日本食の普及に努めた先人の努力があった
ので、今があると思います
ミートパッキング地区のチェルシーにある「モリモト」は
料理の鉄人で有名な森本正治シェフのお店です
お店の内装をデザインしたのは安藤忠雄さんです
森本さんは野球少年でした
高校卒業後、プロ野球選手に次ぐ夢だった寿司職人
を目指します
ところが、修行した寿司屋は丼物から天ぷらなども出す
定食屋のようなお店でした
しかし、そのような境遇さえも、創作料理を極めた
森本さんにとっては良い経験となったそうです
1985年、カリフォルニアロールなどが人気となり
寿司ブームが起きていたアメリカに渡り、ニューヨーク
の寿司屋を渡り歩きました
その後、松久信幸氏と出会い、ロバート・デニーロらとの
共同経営でオープンした日本料理レストラン「NOBU」の
開店に携わり、総料理長を務めました
森本さんの創作和食は日本人にとっては独特に
感じられます
トロのタルタルをもんじゃ焼きのヘラですくって、
アボカドや海苔の佃煮、サワークリーム、ワサビ
などのソースと一緒に食べます
サーモンのミルフィーユに掛けるソースはスポイトに
入っていました
びっくりするようなスタイルですが、アメリカ人には
とても評判でした
毎日築地から空輸される魚を使って、五感で楽しめる
ものを作られていると思います
ニューヨークで彼の創作和食が大人気となり、
テレビ番組「料理の鉄人」に3代目「和の鉄人」
として登場することになりました
伝統と格式がものをいう日本料理の世界で当初は
大きな反発を招きました
しかし、「アメリカ仕込み、ニューヨーク仕込みの
和食」としてオリジナリティあふれる料理を提供し
日本の人々からの評価も獲得していきました
森本さんは「果報は自ら掴むもの」とおっしゃって
いました
夏の甲子園大会広島予選決勝で負け、プロ野球選手に
なる夢をあきらめ、何のあてもなくニューヨークへ飛び込んで
いった森本さん
運が巡って来るのを寝て待つのではなく、色々な人に
出会い、そしてその場所々で出会った人に感謝し
自分のブレーンを増やしていくことが大切なのだ
そうです。
「ツキは呼ぶもの招くもの、チャンスは自ら掴むもの」
という言葉がありますが・・・
すべては行動することからスタートしますよね!
※Morimoto NY モリモトニューヨーク
88 10th Avenue New York 10011
(bet. 15th & 16th Sts)
TEL:212-989-8883