ダルマの禅とZEN

今回のいい寺は・・・
ダルマの禅とZENです♪

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願いが叶ったときに目を入れるダルマさん
達磨(ダルマ)さんは、6世紀頃南インドの香至国で
王子として産まれました

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後に出家して僧侶となり、お釈迦様の教えを伝える
ためにインドから中国へ渡ったそうです

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その教えが「禅宗」となって中国から朝鮮半島
日本に広まっていきました

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中国の南北朝時代、梁(南朝)の武帝は、仏教を厚く
信仰し、寺院建立や写経に勤しみ、多くの僧侶を
排出しました

ある時、インドから高僧がやってきた事を知り、達磨さん
招き尋ねました

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武帝「仏教のために尽くした私には功徳があるか?」

達磨「功徳はありません
   「そのような功徳は、世の中の人は誰も求めていません」

仏像や建物などがたくさん造られ、仏教の形ばかりが
整えられましたが、大切なお釈迦様の心というものが
欠落していると感じたそうです

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南北朝時代の中国は動乱に明け暮れて社会は乱れて
いました

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時代が大きく変わるときは、人々の心も不安になります。
そんな時に人々は仏教救いを求めました

そして、シルクロードを通って中国に仏教が伝わった
のですが、中国ではまだ仏教が成熟していなかったので
達磨さんは海を渡って中国に本来の仏教を伝えに
きました

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達磨さん武帝と話をしてみて、ここで自分の教えが
受け入れられるのは難しいと悟り、梁の国をあとにして、
魏の国の崇山少林寺で面壁9年(壁に向かって坐禅三昧
の生活をしました

武帝の信仰は「私はこれだけのことをしたのだから!」
という何がしかの見返りを求めているように見えたようです。

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当時の中国には「」という字が存在しなかったそうです
そこで達磨さんは「」という字に置き換えました。

禅宗仏心宗(仏の心の宗教)と言われています

禅とは、坐禅や日常生活を通して体験し、お釈迦様の
を自覚することだそうです。

こだわらず」、「とらわれず」、迷いも欲望も苦悩も
ない、自然と同化した絶対的境地だそうです。

洗っても流しても新たな心の垢は自然につくものです

それを日々取り除くように飽きることなく坐禅をしていく、
それが達磨さんの面壁9年の意味かもしれません。

その後、達磨さんの心を受け継いだ慧可という僧侶に
よって禅宗は中国に根づいていきました

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ちょっと難しいですね・・・

でも、私が言いたいのはこうゆうこと

自分と他とを区別する境界線なんて存在しないのに、
人間は「自分が、自分が」と「」を張っていまいます。

エゴがあると他人と対立してしまいます
上手くいっているときはいいのですが、お互いがエゴを
張り始めるとケンカになります
それが大きくなると戦争になってしまいます

本来の仏教でいう無の境地とはかけ離れているかも
しれませんが、何か問題や壁にぶち当たったときには、
頭の中をからっぽにしてみて、シンプルで何も無いところ、
すなわち原点に帰ってみませんか?ということです。

準備してきたもの、積み上げてきたものがあると
なかなか原点回帰は難しいものですけどね!

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最近、ニューヨークをはじめとした欧米では、ZENという
ものが受け入れられています

ヨガや日本らしいもの、ミニマルなもの、心が落ち着く
もの、自然、東洋的なもの
を全部ひっくるめて「ZEN
と呼ばれています。

エコブーム、日本食ブーム、仏教思想ブームとセット
になって注目を浴びています

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宗教としてのZENとはとらえずに、東洋の文化として
とらえられているので、キリスト教などを信仰して
いる西洋人にも受け入れられているのだと思います

東洋のカルチャーをライフスタイルにしているのですね

毎日忙しいニューヨーカーがシンプルな日本のわびさびに
癒しを求めているのかもしれませんね。

次はNYに渡りお釈迦様の心を伝えようとされている
尼僧のお話です♪

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