今回のいい寺は・・・
ニューヨークの禅宗寺院です♪
マンハッタンを散策していて見かけた風景
箸を上手に使い食事をしている女性がいました
はるか昔、インドから中国へ仏教を伝えるために
海を渡ってきた達磨大師がいました。
後に彼の教えは禅宗となり、朝鮮半島や日本へも
伝わりました。
オシャレなZENスタイルのインテリアなどが
受け入れられているニューヨークで、韓国から
お釈迦様の心を伝えるために渡米し活躍されて
いる尼僧の方にお会いしました
きっかけは、マンハッタンで出会ったお茶の先生から
韓国寺院訪問を誘って頂いたことでした
外からはとてもお寺だとは思えないようなマンハッタン
らしいアパートの中にニューヨークチョゲサはあります。
黄金に光る仏様に圧倒されつつ・・・
まずはみなさんでお釈迦様がみえる部屋に
入りました
そして、この日、ここで、みなさんとお会いできた
ことに感謝してお経をあげました
慣れない作法も尼僧さんが丁寧に教えて
くださいます
向かい合うお釈迦様の心と私たちの心が通じ合う
ように、そして、一緒に唱える人の心がひとつとなる
ようにと、この韓国語の般若心経を読みました
お経を読んだ後、お寺の中を案内して頂きました
天上界を表す2階にはお釈迦様が祀られていて、
全ての命を育む大地の中で先祖が安らかに眠るよう、
地下にはお地蔵様を祀り供養する場所がありました。
荘厳な飾りの仏間とは違い、一階はシンプルな
空間でした
ここで坐禅をしたり話をしたり食事をするそうです
食事は坐禅と同じ大切な修行のひとつです。
尼僧さんに食事の作法について教わりました
坐禅をするとき、食事を頂くとき竹篦(しっぺい・
竹製の杖)を三度叩くことから始まり、最後は
竹篦の合図でお辞儀をして終了します。
鉢盂(バル)と呼ばれる食器で食事をします
食べられるだけの量をよそって静かに頂きます
最後にお湯で箸と鉢盂を洗います
食事を済ませた後は、鉢盂を棚にしまいます。
流しで洗って干すことなく、各々が自分で管理
するそうです。
食事のことを供養といい、どんな宗教を信仰
していても、こちらへ来て禅を体験したり、
供養(食事)を受けたりすることができるそうです
食事以外にも、禅宗の修行は日常生活の中に
あります。
そして、暮らしの中でお釈迦様の心に触れて
いきます。
立派な伽藍が無くても、心がスッとなるから
不思議です
中国へ渡った達磨さんは、立派な寺院を造る
ためでも、勢力拡大のためでもなく、お釈迦様の
心を伝えたいとの切実な思いだったのでしょう
韓国から単身渡米した尼僧さんも同じ志で
ニューヨークの地に立ったのでしょうね!