上野で出会った芸術家たち♪

今回のいい町は・・・
上野で出会った芸術家たちです♪

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上野恩賜公園を散策しました

私はたまに国立西洋美術館を訪れますが、
上野では著名な作品に混じって、町の芸術家
に出会うことができます

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似顔絵を描ている人がいたのでチラっと
のぞいてみました

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写真のように精巧に描くことも素晴らしいと思います
が、その人そっくりに描くのではなく、モデルと対話
しながらその「内面」を表現することに価値があるの
ではないかなと、私は思います

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私も芸術家ではないけれど、人のいろいろに
変化する表情
をとらえるのが楽しくてファインダー
を覗いているものです

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「春風や まりを投げたき 草の原」
正岡子規の句を見つけました

なぜ、こんなところに?と不思議に思い
調べてみると・・・

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彼らのように、正岡子規が上野公園内で草野球
楽しんでいたことから「正岡子規記念球場」という
名前が付けられていることを知りました

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正岡子規は、明治初期、日本に野球が紹介されて
間もないころの愛好者で、野球を題材とした俳句
短歌、小説、随筆を発表して、野球の普及に貢献
しました

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自身の幼名である「升(のぼる)」にちなんで
「野球(のぼーる)」という雅号を用いたことも
あったそうです

野球」という表記を最初に行い、さらに「バッター」
「ランナー」「フォアボール」「ストレート」「フライボール」
などの外来語を「打者」「走者」「四球」「直球」「飛球」
と日本語に訳したのも彼だという興味深いことが
分かりました

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著名な作品といえば、国立西洋美術館の前には
ロダンの彫刻「カレーの市民」があります。

1347年、王位継承問題を名目に起こった英仏間の
100年戦争の最中、イギリスのエドワード3世は
フランス・カレーの最も有力な6人が町の城門の鍵を
持って降伏することを条件に攻撃をやめることを宣言
しました

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身をもって市を救った6人を讃えるため、カレー市より
依頼されたモニュメントで、12種類が世界各地に展示
されています。

イギリス王の軍に包囲されて、カレーの市民に
餓死者が出始めたとき、6人の指導者が、包囲軍
の求めに応じ、市民の解放のために自ら決意して
命を差し出したという話です

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カレー市はロダンに、鍵を持った男一人だけ
製作を依頼しましたが、彼は死に直面した6人
全ての男たちの怖れや苦悩を表現しました。

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ロダンは、彫刻設置にあたって高い台座に置かず
鑑賞者と同じ地面の高さに置くことを願いました。

同じ視線にして私たちの心に問いかけているようですね。

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わたしの住む名古屋市でも能楽堂を建てた折に
能舞台の顔となる鏡板の「」で話題になりました

市が依頼した地元の画家の描いた松が「老松」でなく
若松」だったのです

若松は本来、舞台までの花道に植えるものですから
能と狂言の団体から演技ができないと抗議されました

 この画家も何か意図したものがあったのでしょうね

すぐには理解できなくても、時間が経つ中で作者の
気持ちを理解することができるかもしれません。

じっくり、あせらずに」これが芸術を鑑賞する心得かも
しれませんね

名古屋能楽堂ではその後「老松」が描かれて老松、
若松の両方が使用できるようになっています。

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