「実るほど頭をたれる稲穂かな」
落柿舎(らくししゃ)の前には長閑な風景があります。
常寂光寺の近くに落柿舎があります。
芭蕉の門下生であった向井去来の住居跡だそうです。
ここも茅葺で雰囲気がいいですね~
1691年4月18日~5月4日の間に芭蕉がここを訪れ
「嵯峨日記」を書きました。
芭蕉が晩年に訪れた時に詠んだのが、大悲閣 千光寺の
「六月や 峰に雲おく あらし山」の句です。
落柿舎にいる時に嵐山を上り大悲閣を訪れたようです。
大悲閣千光寺に貼ってありました。
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戦国時代の武将上杉謙信の家訓だそうで、住職が気に入ったそうです。
般若心経をたたえる言葉ですが、私には大悲閣を表す言葉に思えました。
先日訪れた大悲閣千光寺の住職にお話を伺いました。
2013年に大悲閣を建てた角倉了以の400年忌が催されますが、
御堂が10年に1cm傾いているそうで、2013年まで建物がもつかどうか心配なのだとおっしゃっていました。
この御堂は了以の300年忌の時に建てたもので、新しく立て替えるために寄付を募っているのだそうです。
100年も前にあの断崖に、しかも木造建築で建てたものですから、貴重ですね!
檀家のいない山の上のお寺で大変ですが、皆さんのご好意でここからの眺望が残ればいいですね。
※大悲閣を訪れた時のことはこちら↓↓
e-tera.net/Entry/15/