今回のいい町は・・・
手織り・由布衣工房と自然染料です♪
高山散策の後は匠の町飛騨古川を訪れました
飛騨にゆかりの薬効のある自然染料で染めた糸を
使用した手織りの製品が展示販売された工房を
見つけ入ってみました
かわいらしいイヤリングもありましたよ
私はこのチェックのようなモダンな織物に目を
奪われてしまいました
木の端からこんなにも美しい織物ができると
知りとても驚きです
飛騨地方では朴葉味噌、朴葉焼きとしてよく見かける
朴ですが、染料として使うそうです
葉には芳香があり、殺菌作用があるため食材を包み、
生葉は和厚朴といい、煎じて腹痛の痛み止めなどに
用いられます
栗は茶色の色を出すときに使うそうです
木材は腐敗しにくく、鉄道の枕木や家屋の土台などにも
使われています
乾燥させた葉は漆かぶれや火傷にも
一枚の手織り布ができるまでにはたくさんの手間と
時間がかかるそうです
まず糸を紡いで汚れを煮て取ります。
染材を煮出し、思う染め色になるまで何度も繰り返し
染めます
細い糸が切れないよう糊付けをし、デザインを考え
糸を準備し丁寧に丁寧に織ります
縦糸の糊を落とし、縦糸と横糸をなじませ、蒸気をかけ
風合いを整えたら完成です
その昔、はた織が当たり前だった頃、女性は赤子を育てる
ように、家族のために慈しみながら布を織ったそうです。
こちらでははた織りや糸紡ぎの体験もさせて頂けます
昔から薬草や食料として暮らしの恵みであった
自然染料
その色もまた、身にまとい、病を防ぐという
生活の智慧を生み出しました。
丁寧に教えてくださったのは飛騨古川出身の
染織作家の河合由美子さんです。
笑顔のとても素敵な方でした
自然から生きるための栄養 薬 知恵・・・
といろいろな恵みを頂いているのですね!
それがはっきりとした形で見えないので私たちは
自然をおろそかにしてしまうことがあります
自然から「恵みを頂く」感謝の気持ちをいつまでも
持ちたいですね
深紅の織物はお正月らしくとのこと
晴れやかな気分にさせてくれますね
飛騨古川でも素敵な出会いがありました
数寄屋づくりの素敵な工房に是非立ち寄ってみては
いかがでしょうか
(手織り由布衣工房)
飛騨市古川町壱の町5-12
電話:0577-73-7066