今回のいい町は・・・
飛騨古川の三寺まいりです♪
オリンピックといえば聖火
ギリシャのオリンポスで採火された聖火は
開催地まで人の手から人の手へ受け渡されて
届けられます
最近は、聖火台も点火方式も最終ランナーも
趣向を凝らした演出で、私たちを楽しませて
くれますね
バンクーバーオリンピックでは、聖火台の一つが
故障して点火できないというハプニングがありま
したが、閉会式には修理した聖火台が現れて
点火することができました
セレモニーの中でその一連のストーリーを
見ることができました。
失敗しても最後には笑って終わらせる演出
が素敵だと思いました
宗教にとっても「火」は欠かせないものです
ギリシャ神話ではプロメテウスが人類に
「火」を伝えたといわれています。
日本でも灯明は重要な役割をしています
飛騨古川には、人々がろうそくを手に持って
お参りする「三寺まいり」という行事があります
浄土真宗の真宗寺、本光寺、円光寺の三寺を
巡拝する行事です
浄土真宗の寺院では、宗祖・親鸞聖人の御遺徳を
しのび、報恩講が行われます。
「御七昼夜」ともいわれ、正月9日より命日までの
7日間、門徒さんは「聞法」にいそしみます
聞法とは、「法にわたしの姿を聞く」という意味です。
法(お経)は鏡に喩えられ、私を知り、私たちの
あり様をうつし出します
「御七昼夜」の中で特に親鸞聖人が往生する
前夜が重要な日です!
各お寺では徹夜の読経や説教が行われます
この日は門徒さん以外の人々もお参りをします。
三ヶ所のお寺を巡ることから「三寺まいり」と
いわれています
三島和ろうそく店には本堂内におかれる大ろうそくが
ありました
この大きな炎の中で夜を徹して多くの熱心な信者に
よる読経が御堂に響き渡ります
当日は、屋台も出て、道沿いには雪でつくられた
大ろうそくが並びます
そして、近くの瀬戸川沿いには千本のろうそくが
灯されて、雪化粧の古い町並みを幻想的に彩り
ます
「嫁を見立ての三寺まいり
まげを結わせて礼参り」
その昔、野麦峠を越えて信州へ仕事に出ていた
娘さんは、おめかししてお参りしたそうです
千本ろうそくに白いろうそくを立てて、良縁を願って
手を合わせるのです
人生の春が訪れる日を思い・・・
雪深い飛騨古川も三寺まいりが終われば
あとは春を待つのみです
こんなゆったりとした時間って良いですね
季節の変化と関係なく社会は動いています。
このスピードに自分を見失わされないように、
聞法のように自分を見つめなおしたいものですね
昔から伝わる行事には、私たちの歩みに合わせた
流れがあるような気がします。
一度立ち止まって、自分を見つめ、自分を知ること
が大切ですね!