今回のいい町は・・・
祇園精舎の鐘の音です♪
「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり・・」
日本では、江戸時代までアンコールワットが
仏教の聖地・祇園精舎だと思われていました
時代を超え、国籍や宗教をも問わず、アンコールワット
を訪れる全ての人々が同じ光景を目にし、満ち足りた
表情をしていたことでしょう
「なんと美しいのだろう」
言葉にしなくとも、同じ思いでいることが私にも
伝わってきました
そんな人類の宝であるアンコールワットは・・・
実際には、クメール王朝繁栄期に建てられた
ヒンズー教の寺院だったのです
でも、歴史をひも解いてみると・・・
アンコールワットは、建立した国王が死去すると
隣国チャンパの侵略にあってアッという間に陥落
してしまいました
してしまいました
その後、クメール王国を救ったのが
ジャヤヴァルマン7世でした
チャンパ国の支配下となって4年・・・
反転攻勢にでたクメール軍は、トンレサップ湖を
下ってチャンパ国へと攻め込んでいきました
下ってチャンパ国へと攻め込んでいきました
クメール王国は戦に勝利し、今度はチャンパ国が
属国となりました
ジャヤバルマン7世の時代に、クメール王朝は
最盛期をむかえます
国王は国家安泰のために、大乗仏教に帰依
しました
全ての国民の安寧をもたらす大乗の教えに
国王は共感を持ったのです
そして、宗教都市・アンコールトムを建立
しました
その規模は、アンコールワットの数倍の広さでした
チャンパ国との戦を教訓にして、四方の門は
高く頑丈な造りとなり
周囲を大きな環濠で守りました
この宗教都市の特徴は「クメールの微笑み」
と呼ばれる大きな観音菩薩です
主要な建物の四面に祀られていて、その数、
大きさに驚いてしまいました
国王は、宗教間の争いを避けるために、
ヒンズー教の神々をも祀りました
国を整備し、勢力を拡大した国王は凱旋した軍を
象のテラスで迎えたそうです