モン・サン・ミシェル(4)沈黙のなかの修道院

今回のいい町は・・・
モンサンミシェル(4)沈黙のなかの修道院
 
 
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西のテラスからいよいよモン・サン・ミシェル修道院
付属の聖堂内部へ入ります
 
天井がとても高く感じます

 

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浄財だけでは造れないため、
「死後天国に行けますよ~」と王様たちに
ステンドグラスの寄付を募ったそうです
 
これまで見てきた教会に比べ世界遺産である
モン・サン・ミシェルのステンドグラスがとても
シンプルなのに驚きました
 
ベネディクト派は贅沢を嫌ったそうです
 

 

 

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確かに、教会は祈る場所ですね

 

 
 
 
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50人以上の修道士と巡礼者たちを収容する
ためには広さが必要でした
 
しかし、岩山の頂上には十分な平地がなく、
建物を積み上げ、三層からなる建物が
造られました
 
 
聖堂も居住空間も三層に分けられました

 

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1階には貯蔵室や一般の人用に施物分配室
 
 

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2階には王や貴族、巡礼者の為の貴賓室
騎士の部屋
 
 

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2階の騎士の部屋は修道士写本細密画の制作
にいそしんだ作業場でもありました
 
修道士は字が読めたので手書きのを作ったり、
瞑想したり、調理や修繕をしました
 
だからこの部屋は窓が大きいのですね!
 
水は飲めないのでビールの作り方や作物の
作り方や土木技術を教えたり、率先して奉仕活動
したそうです
 
昔のベネディクト派は一日7回勤行し起床は
2時半だったそうです!
 
 
 
 

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3階には食堂があります
 
「神に祈りを捧げる者は最上階に集い、
戦う騎士は中層に、農民は最下層で施しを
受ける」という中世聖職者の世界観を表した
ものでした
 
食堂が最上階にあるのが不思議に思えましたが
修道院において食事信仰生活の中で重要で
あったことがうかがえますね
 
たくさんの窓から差し込む穏やかな光
印象的でした
 
 

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聖書が朗読されるなか、修道士たちは沈黙のうちに
食事をとったそうです
 
 
 

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食堂の隣にはラ・メルヴェイユ(驚異)と称される
美しい回廊があります
 

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光あふれる中庭を取り囲む回廊に、二重の
円柱列が並んでいます
 
瞑想をするには最適の場所でした
 
ここで聞こえるのは神の声のみだったのでしょうね
 
修道士が唯一ほっと出来る場所だったようです

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この美しい天国でも規律を守らないとダメという意味で 
悪魔がところどころに配置されたのでしょうか
 
 

 
 

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岩山で天に最も近い場所に置かれたこの中庭が
に向かって瞑想する修道士にとってかけがえ
の無い空間だったことでしょう
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