私のいい寺「總見院」

今回のいい寺は・・・
京都 大徳寺の塔頭寺院 總見院です☆

洛北 紫野にある大徳寺お茶の千家に縁のあるお寺です。
現在ある22の塔頭寺院には40以上の茶室があるそうです。

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ここは名古屋大須の總見寺と同様に信長の菩提寺です。
清洲の總見院とは名前も同じですね。
一時期は修行するための禅堂もあったそうです。

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織田信長の葬儀は一週間かけて盛大に行われたそうです。
このお寺は豊臣秀吉が信長の一周忌法要に合わせて
建立しました。
明治になって旧建物は壊されてしまい創建当時のものは
表門土塀だけです。

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他の塔頭寺院に比べて境内が質素な感じです。
山門をくぐって左側に本堂があります。
堂内には一周忌法要に合わせて作られた
信長公の木像が祀られています。

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境内には織田家一族のお墓が並んでいます。
お墓の主は同じでもお寺によって石の形は違いますね。

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中央が織田信長のお墓です。
・・・と言っても信長の遺体はありませんから、
秀吉は木像の信長像で葬儀を行いました。
香木で彫った木像を荼毘(火葬)に伏したので、
炎とともに香薫が漂ったそうです。
大須の總見寺では愛刀がお墓に納められていました。

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門をくぐってすぐに茶筅塚があります。
使い終わった茶筅を納める塚です。
茶の湯と関係の深いお寺ですから大切に祀るのでしょう。
花入れが茶筅お供え入れがお茶碗の形をしています。

ここで毎年茶筅供養茶会が行われます。
茶会の行われる日を釜日といい、入口に在釜と書いて
掲示します。
總見院の釜日は4月28日です。

毎月28日は千利休の月命日という事で、菩提所の
聚光院では法要が行われ、塔頭寺院の何箇所かで
釜がかけられます。
どこも1000円納めれば大寄せの茶会に参加できるので、
茶の湯を学ぶ者には良い勉強の機会となりますね。

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秀吉千利休から譲り受けて植えたものだと
伝えられています。
ワビスケ椿は花が小さく早春から咲き、
茶花としてもよく用いられる椿の園芸品種です。
この木はこの品種の現存する樹齢400年の
最も古い個体だそうです。

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こんなにかわいい花が咲きます

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裏手に回ってみると井戸がありました。
加藤清正が朝鮮から持ち帰ったとされるものです。
大きなひとつの朝鮮石で彫りぬかれた掘り抜き井戸です。
今でも水が湧き茶筅供養の茶会でもこの水を使用します。
機会があったら私も一服頂きたいですね

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境内から見る鐘楼です。
この鐘楼も創建当時からのもので信長の家臣から
贈られたものです。
この鐘の響きで主君のもとに気持ちを伝えようと
したのでしょうか。
各地に菩提所が出来たのは、織田信長を慕う人々が
それぞれに心のつながりを保とうとした結果だったのですね。

次は大徳寺山内を散策してみます

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