今回のいい寺は・・・
南禅寺 天授庵です☆
ここには南禅寺の開山大明国師が祀られています。
天授庵は山門の右にあります。
山門の上からもよくみえますね
左が本堂で右が庫裏です。
庫裏の屋根に一段高くなった建物があります。
炊事の時に釜戸の煙が外に抜けるようになっています
本堂は杮葺きの屋根で、一番格式のある葺き方
だそうです
境内伽藍は応仁の乱で焼失しましたが、細川幽斎の
寄進により本堂や正門等が再建され現在に至っています。
細川幽斎は本能寺の変の後家督を譲り、晩年は京都
吉田で悠々自適な日々を送ったそうです。
ここは細川幽斎の菩提所にもなっています。
今回は秋の特別拝観で訪れました。
庫裏の入口から中庭を覗くとぼんやりと赤い風景が・・・
参道の緑と庫裏の奥に見える紅葉が私に期待を
持たせます
庫裏の大きさに比べて柱が細いですね。
壁が無く、柱も気にならずに景色が堪能できますね
窓枠が額縁となって、燃えるような紅葉が私を迎えて
くれました
紅葉だけではなく後ろの竹林もいいですね。
この構図は細川家の菩提所大徳寺高桐院にも
似ていますね
本堂は非公開で内陣中央に開山大明国師の木像が
安置されています。
禅宗の塔頭寺院では、本堂に本尊ではなく各お寺を
開いた和尚さんを祀る所もあります。
本堂前に続く参道です。
本堂の前庭(東庭)の枯山水庭園
幾何学的に配置された石畳を中心に白砂に苔が
キレイですね
どんなに混んでいてもやっぱり紅葉のシーズンは外せませんね。
紅葉の色・白砂・苔の緑・・・このバランスで見られるのは
この期間しかありませんから!
書院南庭に向かいます。
書院南庭は中央に池を配した池泉回遊式庭園です。
もともと南北朝時代に作庭されたものですが、明治時代に
大修理をしているそうです。
池の対岸にも渡れます
池を渡って反対側から見た風景です。
池泉回遊式庭園はどこから見ても絵になる景色ですね。
庫裏から建物が続く書院です。
武芸全般に才能があった細川幽斎が再建したお寺
らしく、建物と庭が調和のとれた境内ですね。
床の間には「心」の文字が見えます。
ここのお庭は心に残る庭でした。