今回のいい寺は・・・
松葉ヶ谷の安国論寺です♪
比叡山、高野山、東寺、三井寺・・・
各宗派の本山で遊学した日蓮聖人は
ひとつの確信をもちました
そして故郷の千葉・小湊へ戻り、日の出に向かい
「南無妙法蓮華経」と題目を唱えて立教開宗しました
「釈迦如来の教えは法華経にある」と・・・
鎌倉の東・松葉ヶ谷は、立教開宗した日蓮聖人が
最初に訪れた地です
日蓮聖人はこの地に草庵を結んで
辻説法を始めました
ここから日々、遠くに見える富士山に向かって
題目を唱えたそうです
当時は、天変地異が起こり
人々は飢餓や疫病で苦しんでいました。
日蓮聖人は国の現状を憂いました
そして、法華経の教えこそが人々を救えるとの
思いから、草庵裏の岩窟で立正安国論一巻を
書上げました
「人々が正しい信仰をもてば、
国は平和になり、人々は安穏になる」
立正安国論を幕府に提出しましたが、その内容は
他宗派を厳しく糾弾するものでした
どんなに素晴らしい教えでも、
貶されたら黙っていません
松葉ヶ谷に他宗派の信者が押し寄せました
草庵は焼かれ、日蓮聖人は裏山の洞穴
南面窟へ避難しました
日蓮聖人を救ったのは、三匹の白い猿でした
日蓮聖人を南面窟へと導いたそうです
白猿は帝釈天の使いでした
松葉ヶ谷の法難を逃れた日蓮聖人は
鎌倉を離れますが、しばらくして鎌倉へ戻り
布教を再開します
日蓮聖人は、鎌倉時代に広まった他宗派の僧侶と
激しい論戦を行いました
時代が変わるときには、新しいものが次々にうまれ
時の流れの中で淘汰されていきます
人々の信仰を集め、今に伝わるものには
どの宗教にも深い意味があると思います
松葉ヶ谷の安国論寺
日蓮聖人の足跡を今に伝える寺です