今回のいい寺は・・・
霊泉寺温泉の効能です♪
独鈷山の麓には温泉の涌く場所が沢山あります。
その一つ、霊泉寺温泉へ行ってみました
信州守・平維茂(たいら これもち)が独鈷山中で鬼女を
退治した折に、この地から湧き出た温泉で傷ついた身体
を癒したそうです
その縁で、平維茂は寺院を建て、温泉の効能にちなんで
金剛山・霊泉寺と名付けました
山門の横には、歴史を見守るように樹齢九百年のけや木が
ありましたが、平成二十年に倒れてしまいました
温泉の効能は素晴らしく、山号の金剛山は
「弱い体も金剛力士のように強くなり
不治の病も霧が晴れたように治る」
ところから付きました
金剛山・霊泉寺の僧侶は
「この効能をあまねく人々に」と
境内に浴場を造って民衆の湯治場としました
参道の石仏は温泉のご利益をいただい人が
奉納したものでしょう
奉納の年が文政8年と彫ってありました
ちょうどシーボルトが日本に西洋医学を伝えたころです
医学が進歩するとともに、鎌倉時代から続いた
医僧の役目は終わってしまいました。
霊泉寺の湯治場は、寺の手を離れて
温泉宿が並ぶ保養所になっています
※大伽藍を擁した霊泉寺は、明治時代の大火で
全て焼失してしまったそうです
時代の変化と同時に、寺院の果たす役割が変わって
いきますね
福祉や医療で補いきれない心のケアや癒しが必要だと
つくづく思います