今回のいい寺は・・・
三十三間堂の続きです☆
大的大会を観覧してから通称「楊枝のお加持」を授かりに
三十三間堂の入口に向かいました
正式には「楊枝浄水供養結願大法要」といい、三十三間堂で
行われる小正月の行事です。
大的大会は法要に付属する行事のようですね
三十三間堂の表には五色の幕が鮮やかに張られていて、
向いには縁日では定番の出店が並んでいました。
境内全体が参詣者や大的大会の人達でにぎやかです
お堂全体がキレイに飾られています
中は楊枝で浄水を授かる参詣者でいっぱいのようです。
堂内に入ってすぐにご祈祷をしてもらいました
今年も1年無病息災で過ごせますようにとお参りして、
ヤナギのお守りとお札と福袋を頂きました。
※ヤナギの木は紀元前400年古代ギリシャのヒポクラテスの
時代から、解熱、鎮痛作用を持つ事が知られていたそうです
19世紀にはヤナギの木からサリチル酸が分離されて、
解熱鎮痛薬として用いられました
サリチル酸には強い胃腸障害があったので副作用の少ない
アセチルサリチル酸が合成されて、みなさんご存知の
合成医薬品 「アスピリン」が出来たのでーす
三十三間堂は後白河上皇の勅命により造営された寺院です。
今から800年前、後白河上皇は頭痛に悩まされておりました。
そこへ「ヤナギの大木で伽藍を建てて如来を祀れば平癒する」との
薬師如来のお告げがあり、三十三間堂の発願をしました
発願すると、たちどころに病が癒え、三十三間堂の棟木として、
和歌山の楊枝(やなぎ)の里にあったヤナギの大木が切り出された
そうです。
後白河上皇は切ったヤナギの跡に伽藍を建て、頭痛山平癒寺と
命名し自ら彫った楊枝薬師を祀りました。
現在は楊枝薬師堂として残り、3月18日に楊枝薬師まつりが
地元で行われているそうです。
台座にみえる門跡の管主さまに浄水を授けていただきました。
お守りの授与所の横に楊枝につけた花餅が飾ってありました
福袋の中には、頭痛封じのお守りの他に爪楊枝も入っていました。
お釈迦様も修行僧に歯を大切にすように説いたそうです
宗教行事から生活に必要な事を教えられることもありますねっ。
行事の内容にヒントが隠されているようです
そういえば、風邪の時、解熱剤に抗生物質と胃腸薬を一組として
処方されますよね
正月七日の七草かゆ(胃腸薬)で疲れた胃を休めて、三十三間堂で
楊枝のお加持(解熱剤)を授かります。
抗生物質の代表的なペニシリンは、青カビからできるそうですから
小正月の鏡開きの頃には餅に青カビ(抗生物質)がついていますが
焼いて食べれば風邪を引かずに過ごせるという事になるのかな?
※三十三間堂について記事はこちら↓
e-tera.net/Entry/19/