妙心寺【東林院で小豆粥】

今回のいい寺は・・・
京都 妙心寺山内の東林院です☆

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ここは沙羅双樹の古木で有名なお寺です!
和尚さんはNHKの料理番組で精進料理の
指導もされています

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梅雨頃に咲く沙羅双樹の花が苔の上に散って、苔の緑と
花の白が調和していますね
コレは中に飾ってあった写真をパシャリしたものです
咲いてはすぐ散る花が、平家物語では儚さの象徴として
語られています

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この古木は残念ながら数年前に枯れてしまいました
和尚さんの想いでしょうか、枯れた幹に同じ沙羅双樹
作った数珠が掛けられています。
沙羅双樹は夏椿ともいい、環境の変化に敏感で
育てるのが大変だそうです

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今は二代目の沙羅双樹を庭に植えて育てています。
同じ大きさになるには何百年とかかるでしょうね・・・

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正月には『小豆粥で新春を祝う会』が行われます
小豆粥を新年に食すると1年中の邪気を払い万病を
除くそうです

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最初に本堂で抹茶福茶祝菓子を頂きました

福茶・・・・・元旦「若水」を沸かして砂糖と梅干を入れます
祝菓子・・・主菓子「松の雪」       鼓月製
       結び笹 干菓子 和三盆  縁起物
       昆布  「ヒロメ」       世の中が広くなるように
        柿   「嘉来」       萬物をかき集められるように
        豆   「マメ」        マメである事に感謝して
                        健康に暮らせますように
       くわい              良い芽がでますように
       みかん  「橙」        代々つづき栄えますように

                                ・・・だそうです。

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メインの小豆粥のお膳です
小豆粥に焼き餅が乗っていました。
あとは、炊いた聖護院大根とお揚げは山椒が効いてます
黒豆、揚げ昆布、菜っ葉の辛子和え、ひじきのふりかけ、
香物でした。
昼にはちょうどいい量の精進料理です。

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いただく前にお粥の米粒(7粒)をすくって庭の木々に供え、
小鳥や小動物に施す「さばの儀式」を行いました。
お粥の米粒を「さば」といい、入れ物をさば器といいます。
給仕の方から作法を教えてもらいました。
施す心、分かち合う心を持ちましょうという事ですね

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集めた生飯(さば)を器に入れて庭に置きます。
自然にお返しする意味もありますね。

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本堂正面の風景です。
沙羅双樹の芽が出ないとちょっぴり寂しい気も
します

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瓦の沙羅双樹が庭の蹲に飾ってありました。
梅雨の頃に二代目の沙羅双樹のを見に
来たいです

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本堂の裏の庭は広く、この庭の一角で和尚さんが
自ら畑で京野菜を作っているそうです。

ここは宿坊になっているので、宿泊すると和尚さんが
育てた野菜で手作りの精進料理が食べられます
また毎週火曜日に「寺のおばんざい」と題して
精進料理を体験する会もここで行われています。
料理番組でも指導する和尚さんですから
一度体験してみたいですね

次は京都の台所、錦市場へ行ってみます♪

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