今回のいい寺は・・・
今宮神社です☆
大徳寺境内の参堂を西に抜けていくと今宮神社の門前に出ます。
今宮神社は平安時代より疫病や災厄が発生した折に
疫病を祓う御霊会が行われ、疫病退散の神として信仰を
集めてきました。
現在は、4月の第二日曜日に「やすらい(安居)祭」が催されて
います。
これは、春の花粉が飛散する頃に、疫神も飛び交って疫病が
広がるため、それを鎮める鎮花祭と御霊会が一緒になった
お祭りだそうです。
春は、疫病よりもスギ花粉の方が飛散しますよね・・・
祇園社(現在の八坂神社)でも疫病を祓う祇園御霊会が
行われました。
これが現在『祇園祭』となっています
山門の両側に大きな破魔矢が飾ってありました
破魔矢は魔よけの意味があるそうです!
新年を迎えてこの1年魔がささないようにお参りをしなさい☆
という事ですねっ
三十三間堂にも破魔矢がありました
魔がさすのは、心が不安定な時ですよね・・・
日常生活の中でも、心が乱れる時があります。
そんな時に心を静める力を破魔矢に託すのでしょう
先日、マリナーズのイチロー特集番組がありました
シーズン中のコンディションを保つ難しさについて話を
していました。
広い大陸を移動しながら、時差もある中で試合を行い、
常にハイレベルなプレーを求められるプレッシャーは
相当なものでしょう
試合前後には肉体的・精神的ケアを丹念に行うそうです。
足裏マッサージ器が手放せないそうです
イチローが宿泊先で入念に足裏マッサージを行っていました。
これでクールダウンして、翌日は時間をかけて試合の準備を
行うそうです。
この繰り返しにより平常心を保てるという意味では、
足裏マッサージ器が破魔矢の役割をしていますね
そして、野球道具を大切にする姿勢も精神的安定に
つながっているのでしょう
江戸時代に行われた『通し矢』の競技では24時間持続する体力と、
平常心を保つ精神力を兼ね備えなければできませんね。
そのために行う鍛錬と道具を大切にする姿勢は、イチローの考えと
共通するところがあると思いました
今宮神社の本殿前にも破魔矢が飾ってあります
これは「病魔」を射抜くという意味でしょうね。
本殿に向かって左側に悪疫病災を祓う神を祀る疫神社(えきじんじゃ)
もあります。
「無病息災、良縁吉日、子授け安産・・・諸願成就」
「阿保賢(あほかし)さん」の前には人だかりが出来ていました。
座布団の上にみえるのが「阿保賢さん」です。
手のひらで3回叩いて持ち上げると大変重くなり、
次いで願いを込めて3回なでて持ち上げ、
軽くなれば願いが叶うという不思議な石です。
お参りしても何も語らない神様の代わりに、「阿保賢さん」は
重さで返事をしているみたいですね
※各地には「おもかるさん」と呼ばれて祀られている石もあります。
今宮神社といえば門前の「あぶり餅」が有名ですね
風情のある建物で、のんびりとお茶を飲みながら
「あぶり餅」を食べる事ができます
扇風機で風を起こして火力を強め、餅に焦げ目を付けてから
白味噌仕立てのタレをかけて出来上がりです♪
次は泉涌寺の七福神巡りに行きますっ