今回のいい寺は・・・
桃の節句・ひな祭りについてです
昔の雛人形です。
にぎやかな飾りではありませんが、上品な感じがしますね。
最近は小さくて手間のかからない雛人形が流行っているそうですが…
裏方の世界では、女性の人形作家が増えているそうです。
「雛人形は女性が選んで買うもの、女性が作るのは自然の流れ」
だそうです。
優雅で洗練された平安美を受け継いできた男性人形師から
繊細さと豊かな色彩感覚を持った女性作家へと受け継がれて
いくのですね
今回は名古屋市内にある懐石料理『志ら玉』で頂いた桃の節句の
食事を紹介します
ここは茶人には知られたお店で、茶事も行われます。
茶事では各流儀にのっとった懐石を出すそうです。
蛍光灯とは違う柔らかな間接照明が温かく迎えてくれます。
入口の襖には、茶釜の種類を示した絵が張ってありました。
釜の種類はたくさんあるようです。
昔は紙が貴重だったので、襖の下地に手紙や半紙を使ったそうです。
床の間には、立ち雛の軸が掛けてありました。
ひな祭りには、身の穢れを流し浄める意味があるそうです。
人間の身代わりの人形(ひとがた)をつくり、それを撫でて、
人形に穢れを移して流す『流し雛』の行事もありますね。
こちらは先付けです。
菱餅を思わせる『還し紙』、ハマグリの貝の上には菜の花と
白魚空豆、にんじん、麩で菱餅の色を表していますね♪
ひな祭りの料理といえば、ちらし寿司とハマグリの澄まし汁ですね
子供の健康を願って作るご馳走です
ここではシメの食事にトロロ麦飯がでます
あっさりしているのでお腹がすっきりします。
懐石料理のイメージとは違って随分と質素な印象を受けませんか?
『懐石』は禅宗の修行僧の夕食・薬石が名前の由来となっています。
本来は、豪華な料理ではなくお茶をおいしく味わう上で差し支えの
ない程度の軽食を示すそうです。
昔は『懐石』=「一汁三菜」の質素な食事でしたが・・・
今では、懐石と料亭文化が融合し豪華な料理の代名詞に
なっているようです。
本来、お酒を美味しく頂く豪華な料理は『会席』といいます。
この建物は各地の古民家を移築したそうです。
食事だけでなく空間をも楽しむ事ができるお店です。