ロワール(6)洞窟レストラン

今回のいい町は・・・
ロワール(6)洞窟レストランです♪

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アンボワーズにある洞窟レストラン
ラ・カーヴ・オ・フエでランチを頂きました♪

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石切り場だった店内は天井が低く、石がむきだし!

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かまどから出された熱々のフエというパンが
ウリだそうです

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フエは焼き上がったすぐに開いて、リエットや
白いんげん豆を詰めて食べます

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王様も食べたのかな~~~♪

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ロワール地方産のワインもアップルパイも
堪能しました~

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さまざまなドラマを秘めた古城には不思議な魅力が
ありますね

カトリーヌのお城シュノンソー城もお楽しみに~

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ロワール(5)ダ・ヴィンチとクロ・リュセ城(2)

今回のいい町は・・・
ロワール(5)ダ・ヴィンチとクロ・リュセ城(2)です♪

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クロ・リュセ城のお庭にはかわいいバラ
植えられています

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かと思えば、ロワール古城群の見張り番も
いらっしゃいます

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ダ・ヴィンチの発明品模型の自転車や

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車でしょうか?

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機関銃や回転式の戦車模型を見ると、戦に
明け暮れた時代があったのだなと感慨深いです

平和な時代、平和な国、不自由なく暮らせることに
感謝しなければいけませんね

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ダ・ヴィンチが発明した二重底の船は油漏れが
防げます

最近になってタンカーの二重底が義務付けられ
るようになったそうです

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こんな風に空を飛べたらどんなに気持ちいい
ことでしょう・・・

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その夢を形にしたのもレオナルド・ダ・ヴィンチ
ヘリコプターの模型がありました

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庭にも実物大の模型があります

昔の全日空のマークはヘリコプターでした

だから全日空の便名は「NH」(日本ヘリコプター)
なのですね

ヘリコプターマークは最近九州路線で復活したそうです

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軍事的な発明もありますが、この二重橋は画期的

イタリアのペスト流行を受けて、家畜用の通路と
人間のための通路を分ける目的で設計されました

街の衛生を守ってくれたことでしょう

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充実した日々は、良い眠りを与える
充実した人生は安らかな死を与える

という言葉を残しています

一日の終わりに「今日も良い日だった」と思いながら
眠りにつきたいものですね

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ロワール(4)ダ・ヴィンチとクロリュセ城(1)

今回のいい町は・・・
ロワール(4)ダ・ヴィンチとクロリュセ城(1)です♪

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1516年、フランス国王フランソワ1世に招かれて
イタリアからクロ・リュセ城へとやってきた
レオナルド・ダ・ヴィンチは晩年の3年間を
この地で過ごしました

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クロリュセ城から見たアンボワーズ城です

ダ・ヴィンチの住むクロリュセの館とフランソワ1世
住むアンボワーズ城は地下通路でつながっていた
とか?!

フランソワ1世はダ・ヴィンチの話を聞くのが
とっても楽しみだったそうです

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私はダ・ヴィンチといえば画家というイメージだった
のですが、建築家であり土木技師であり、
数学者、そして医者でもあったと知り驚きました

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ダ・ヴィンチはフランソワ1世のためにさまざまな
発明に没頭しました

そして、都市計画や広大な宮殿の設計にも
取り組みました

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暖炉やルネッサンス様式のベッド、イタリア風の机
がありました

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ダ・ヴィンチのアトリエでは、「洗礼者ヨハネ」などの
作品が完成されました

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著名人を招き、大好きなパーティを催したそうです

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ロワール(3)シャンボール城(2)

今回のいい町は・・・
ロワール(3)シャンボール城(2)です♪

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シャンボール城には440の部屋と365の暖炉、
14の大階段があります

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しかし、住むというよりは狩りの際にたちよる場所
でした

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とても広い城内なので、城中を暖めるのは大変

寒冷なフランスには合わなかったのでしょうね

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敵から攻められるのを防御するお堀ではなく、
ロワール支流から荷物を運びこむための
水路があります

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2000人もの付き人を擁して訪れるのですから
荷物も大変な量だったことでしょう

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完成したのはルイ14世の時代・1658年で、
開始から約139年後のことでした

フランソワ1世が呼び寄せたレオナルド・ダ・ヴィンチ
設計の素案を書いたといわれています

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この螺旋階段は2重になっていて、貴族と召使用を
使い分けし、顔を合わせずに上り下りできるもの
です

ダ・ヴィンチが設計したのではと言われています

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フランス革命の際に調度品を没収されてしまい
ガラーンとしています

王侯貴族の夢の跡・・・という感じですね

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ロワール(2)シャンボール城(1)

今回のいい町は・・・
ロワール(2)シャンボール城(1)です♪

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ロワール最大級の豪勢なお城 シャンボール城

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イタリア・ルネッサンス様式の装飾に目を奪われます

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お城というより芸術作品という感じですね

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山手線一周分の広いお庭

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ひなたぼっこするのも気持ちいい

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ルネッサンス君主と言われたフランソワ1世

シャンボール城は彼の命で造られました

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彼がイタリア戦争でミラノ公国を占領したときに、
イタリア文化の素晴らしさに魅了され、
レオナルド・ダ・ヴィンチをフランスに招きました

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それが今につながるフランス文化の始まりでした

そして、彼は自分の息子アンリ2世の妻に
フィレンツェの実力者メディチ家から
カトリーヌを妃に迎え、イタリア文化が
大きく取り入れられていくのです

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ロワール(1)美しいロワール地方

今回のいい町は・・・
ロワール(1)美しいロワール地方です♪

フランスにおいて文化の中心が「イタリア」だったころ・・・

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ルネッサンスの大流行とともにたくさんのお城が
ロワール流域に建てられました

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ロワール地方は、大自然の中に宝石のようなお城が
ちりばめられた「フランスの庭園」と呼ばれています

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女の子なら誰しもが憧れるのではないでしょうか

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私もパリ発の古城めぐりに参加してみました

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ロワール地方は気候が温暖で、農作物が豊富

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ぶどう、りんご、いちごなどが名産です

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鹿など狩りの獲物も多く、王たちが獲っていた
そうです

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美酒、美食、美しい街といわれ、王や貴族が
競い合うようにお城を造りました

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その数400

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女性はお姫様気分

男性は王様気分

ロワール古城めぐりをつづっていきたいと思います

2012年もお付き合い宜しくお願い致します

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鹿ヶ谷の法難

今回のいい寺は・・・
鹿ヶ谷の法難です♪
 

 
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浄土礼讃の根元地である鹿ヶ谷の安楽寺は、
法然院の隣にあります。
 
法然上人は、念仏を唱え、阿弥陀如来を信ずる
ことが安楽往生する道と説きました

 
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ある時、法然上人の元に仏教界から異論が
噴き出ました
 
そこで、法然上人は、七箇条制誡を作成して事態の
収拾を図りましが収まりませんでした
 
法然上人の教えを受け入れない既成の仏教界は
後鳥羽上皇に専修念仏の禁止を願い出ました。
 

 
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そんな折に法然上人と弟子達に法難
降りかかりました
 
住蓮山安楽寺は、法難の犠牲となった
住蓮上人と安楽上人という二人の弟子を
弔うために法然上人が建てた寺院です
 

 
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住蓮上人と安楽上人は、六時礼讃の折に唱える
念仏に節をつけて専修念仏の普及に務めました
 

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両上人の元に多くの信者が集まりました。

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両上人の唱える六時礼讃の美声
鹿ケ谷の山中に響き渡りました

 
 

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ある時、後鳥羽上皇の女官、松虫姫と鈴虫姫
上皇が外出中に両上人の法会を聴きに
鹿ヶ谷の草庵をこっそり訪ねました
 

 
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あまりの美声に心打たれた松虫姫と鈴虫姫は
秘かに京都小御所を忍び出て出家を乞います
 

 
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二人の願いは叶い、両上人の元で
専修念仏の門をくぐりましたが・・・
 
その事が大きな事件となりました

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そのことを知った後鳥羽上皇は留守中に起きた
勝手な振る舞いに激憤して両上人を死罪
師匠の法然上人を流罪に処したのです

 
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専修念仏は禁止となり、法然上人は四国へと
旅立ち、鹿ヶ谷は悲劇の地となってしまいました
 
両姫は瀬戸内海に浮かぶ生口島の光明防で
念仏三昧の余生を送ったそうです
 

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境内には両上人と松虫姫・鈴虫姫の供養塔と
位牌が祀られた仏堂があります
 
安楽寺は、松虫鈴虫寺とも呼ばれ、建永の法難を
今に伝える寺院です

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鹿ヶ谷の法然院

今回のいい寺は・・・
鹿ヶ谷の法然院です♪

 
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京都東山の鹿ヶ谷には、法然上人が過ごした
草庵がありました 

 
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その足跡を伝えるように法然院がこの地にあります
 

 
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娑婆世界を厭離して極楽往生を願い
もっぱら念仏を唱える浄土門
 

 
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法然上人は、弟子とともに念仏三昧の日々を
過ごしました。

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浄土門には、善人悪人かは関係ありません。

ただ、阿弥陀の本願を信じることが大切なのです

信じることによって極楽への白道を歩むことが
できます 

しかし、法然上人の説く慈悲の心を履きちがえると
大変なことになります
 

 
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「悪いことをしても極楽へ行けるのか?」
 
本来、天邪鬼のような考えは仏の世界へは
入れません

法然上人のもとに、既存の宗教界から異論が
噴出しました
 

 
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法然上人は悪行を戒める七箇条制誡を作成
しました 

法然上人の時代は疫病や天変地異が起こり
社会が不安定でした

生きていくためにやむをえなく悪行に手を染めた
人もいるのでしょう 

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その中で、誰もが救われる道を説いた法然上人

上人の心に近づくことによって、専修念仏の本当の
意味を理解できるしょう 

 
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専修念仏を説き実践した法然上人

 
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鹿ヶ谷の自然の中に六時礼讃の美しい旋律が
響き渡ります

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秋の念仏寺

今回のいい寺は・・・
秋の念仏寺です♪

 
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嵯峨野から愛宕道を歩んでいくと
そこは、あだし野

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「誰とても留まるべきかはあだし野の
草の葉ごとにすがる白露」

あだし野を訪れた西行法師は、人生のはかなさを
すがるようにつく白露にたとえました

 
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昔々、この地は洛外 西のはて
野辺の送りをする場所でした
 
風葬とよばれ、土に埋めずに亡骸を葬ったそうです

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弘法大師は名も知れぬ亡骸の哀れな姿に驚き
無縁の仏を弔うために寺院を建立しました
 
風葬は土葬へと変わり、石塔や石仏が建てられました

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この地を訪れた法然上人は、常念仏場を開いて
西方浄土への往生を願い専修念仏を唱えました。

 
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有縁の仏でも時が経てば無縁となっていきます。

あだし野に点在していた石塔は集められ
いつしか八千基の石仏や石塔が境内に並び
賽の河原を模した西院の河原となりました。
 

 
 

 
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西院の河原の石塔は釈迦の説法を聴くように
並んでいます。

それは現世の如来によって西方浄土へと
導かれるようにと・・・
 

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西院の河原の入り口は鐘楼門となっています

鐘を打ってから中へ

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河原の中は別世界
 
無縁の石塔に手を合わせていると
なぜか心の安らぎを感じます

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そして河原を囲むみごとな紅葉
 
一休さん
白露のおのが姿は其のままに
もみじにおける くれないの露
 
(白露はありのままの自分でいながら
紅葉の上では紅の露になる)
と歌いました

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見上げるとカラッと晴れた秋空
 
花を見よ 色香も共に散り果てて
心無くても春は来にけり
(花から色も香りも消えても
ちゃんと春は来るのだよ)
 
世の無常を説きながら自由に生きた一休さん

あだし野に一休さんの歌が響きます

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二尊の並ぶ寺 二尊院

今回のいい寺は・・・
二尊の並ぶ寺 二尊院です♪

 
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京都には紅葉の名所がたっくさんあって
 どこに行こうか迷ってしまいますね♪

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私は嵐山が大好きです

 
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嵯峨野路でみつけた京扇子

色鮮やかな紅葉と老練な松が描かれていました
 
 

 
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紅葉の名所 嵯峨野の二尊院
 
ここは、釈迦如来阿弥陀如来
本尊として祀る寺院です

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山門から緑の深い小倉山へと
鮮やかな紅葉の道がつづきます

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本堂には、現世の釈迦如来
来世の阿弥陀如来が並んでいます
 
浄土の教えでは、この世の東岸から渉る人々に
釈迦如来が歩みを促し、不安な人々にあの世の
西岸から私を信じなさいと、阿弥陀如来が諭します
 
二尊の間には、白く細い道がつながっています
 

 
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細い道の両側にある・・・

青い河貪りや執着の心が、赤い河には怒りや
憎しみの心
が渦巻いていて、どちらにも落ちないように
二尊が守ってくれます

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紅葉のシーズンがおわり、静寂を取り戻した境内

この景色が極楽浄土の世界かもしれませんね。

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冬に訪れると
「散りもみじ ここも掃きいる 二尊院」
高浜虚子の句が目に入ってきます
 

 
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色鮮やかな秋から静寂の冬
 
どちらの河にも落ちないよう歩みを進めたいものです


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